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2012年3月5日(月) 19:35 |
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讃岐国府跡の一部、初めて確認
香川県は、坂出市で「讃岐国府」を探す発掘調査を行っています。 今年度の調査の結果、初めて国府の一部が見つかりました。
坂出市府中町の発掘現場です。 讃岐国府の発掘調査は、香川県が2009年度から行っていて、今年度の調査は去年11月から先月4日まで行われました。 讃岐国府は、奈良時代から平安時代にかけての香川県の行政の中心で、現在の県庁の役割を担っていました。 3年目の発掘調査を終え、これまでに国府の一部とみられる施設の跡が発見されました。 これが国府の建物の柱の跡です。 柱は7世紀から8世紀にかけて立てたてとみられ、規則正しく並んでいます。 柱の大きさから建てものもかなり大きなものとみられ、国府にある役所の一部と考えられています。 また、この発掘現場から当時の役人が身につけていた巡方と呼ばれる装飾品が見つかっています。 装飾品は、たてよこ約4センチで、近畿地方の石が使われていて役人が位を示すために身につけていたものとみられています。 これまでの調査で、古代の県庁・讃岐国府の施設の一部が見つかりましたが、これが本当に国府の中心となる建物の跡なのか、支所のような出先機関の一部なのかはまだ特定されていません。 発掘調査は、来年度まで行われる予定で、国府の全体像の解明に向けて大きな期待が寄せられています。
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