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仙石線陸前小野−矢本、石巻線石巻−渡波 来月運転再開

 JR東日本仙台支社は23日、東日本大震災の影響で不通となっている在来線のうち、仙石線の陸前小野−矢本間(4.2キロ)、石巻線の石巻−渡波間(8.0キロ)の運転を、いずれも3月17日に再開すると発表した。
 仙石線については同日、東北運輸局とJR、地元自治体が仙台市内で開いた復興調整会議で、2015年度内の全線開通を目指す方針で一致した。関係機関が用地買収、工期短縮などで協力することも確認した。
 JR仙台支社によると、運転を再開する仙石、石巻両線の2区間は、震災による津波でレールなどの施設が流失した。橋の補修や信号機器設置の見通しがついたことから、運転再開が可能と判断した。
 仙石線は矢本−石巻間をディーゼル車で運行しており、陸前小野まで運転区間を延長する。残る高城町−陸前小野間は、一部のルートを内陸に移設して復旧させる方針。
 復興調整会議では、石巻線の残る区間についての復旧方針も確認した。渡波−浦宿間は現行ルートでの運転再開を目指し、浦宿−女川間は女川駅移転の可能性を見据えて復旧に取り組むことになった。

◎気仙沼線「BRT仮復旧最優先」

 JR東日本仙台支社の里見雅行支社長は23日、支社内で開いた定例記者会見で、運休中の気仙沼線(柳津−気仙沼)について「本復旧のためには安全なルートの確保が必要。現段階で鉄道による復旧は約束できない」と述べ、バス高速輸送システム(BRT)による仮復旧を最優先させる考えを示した。
 里見支社長は「鉄道による復旧は否定しない」としたが、「BRTはルート設定の柔軟性があり、震災時に乗車したまま避難できる利点もある」などと強調した。具体的なバスの走行ルートやダイヤを提示するなどし、地元自治体の理解を求めていくとした。
 気仙沼線の復旧をめぐっては、BRT導入を検討するJRに対し、沿線自治体側は鉄路での早期復旧を要求。15日には、菅原茂気仙沼市長がJR本社に要望活動を行うなどしていた。


2012年02月24日金曜日


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