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できごと
【大阪2児虐待死 初公判】「違います」 下村早苗被告は小声で殺意を否定した
幼い顔に、2児の母親だった面影はなかった。わが子2人への殺意を否認した無職、下村早苗被告(24)。大阪市内のマンションで平成22年7月、幼い姉弟2人の遺体が見つかった虐待死事件で、検察、弁護側双方の冒頭陳述からは、とても母親と思えない行動が次々と明らかにされた。
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午後1時半、下村被告は刑務官2人に伴われて法廷に姿を現した。薄い青色のブラウスに黒いワンピースを重ね着し、黒いパンツ姿。事件当時と比べふっくらし、化粧っ気のない顔は年齢より幼く見える。一つに束ねた長い髪の先は、茶色いままだった。
西田真基裁判長にうながされ、証言台に進み出る。起訴状の朗読が終わり罪状認否に移っても、涙で言葉にならなかった。裁判長は起訴内容を区切りながら、確認していく。
「『育児放棄した』というのは?」
「その通りです」
「『子供2人の栄養状態が悪化していた』のは?」
「その通りです」
「『2人が死亡することを承知しながら』は?」
「違います」
小声ながらも殺意に関する部分は否定し、弁護人の隣の席に戻った。
続く冒頭陳述で、検察側は育児放棄の実態を明らかにしていく。
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