できごと【大阪2児虐待死 初公判】「違います」 下村早苗被告は小声で殺意を否定した+(1/2ページ)(2012.3.5 20:36

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できごと

【大阪2児虐待死 初公判】
「違います」 下村早苗被告は小声で殺意を否定した

2012.3.5 20:36 (1/2ページ)注目の刑事裁判
ハンカチで目頭を押さえながら検察側の冒頭陳述を聞く下村早苗被告(イラスト 池田美緒)

ハンカチで目頭を押さえながら検察側の冒頭陳述を聞く下村早苗被告(イラスト 池田美緒)

 幼い顔に、2児の母親だった面影はなかった。わが子2人への殺意を否認した無職、下村早苗被告(24)。大阪市内のマンションで平成22年7月、幼い姉弟2人の遺体が見つかった虐待死事件で、検察、弁護側双方の冒頭陳述からは、とても母親と思えない行動が次々と明らかにされた。

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 午後1時半、下村被告は刑務官2人に伴われて法廷に姿を現した。薄い青色のブラウスに黒いワンピースを重ね着し、黒いパンツ姿。事件当時と比べふっくらし、化粧っ気のない顔は年齢より幼く見える。一つに束ねた長い髪の先は、茶色いままだった。

 西田真基裁判長にうながされ、証言台に進み出る。起訴状の朗読が終わり罪状認否に移っても、涙で言葉にならなかった。裁判長は起訴内容を区切りながら、確認していく。

 「『育児放棄した』というのは?」

 「その通りです」

 「『子供2人の栄養状態が悪化していた』のは?」

 「その通りです」

 「『2人が死亡することを承知しながら』は?」

 「違います」

 小声ながらも殺意に関する部分は否定し、弁護人の隣の席に戻った。

 続く冒頭陳述で、検察側は育児放棄の実態を明らかにしていく。

このニュースの写真

事件前の平成22年6月ごろに友人が撮影した下村早苗被告

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