申し合いをする旭天鵬(左)=5日午前9時39分、大島部屋
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春場所(11日初日、大阪府立体育会館)で定年退職を迎える大島親方(元大関旭国)のために、弟子としてモンゴルから来日して20年間お世話になった旭天鵬(37)=大島=が5日、恩返しを誓った。
旭天鵬は師匠の定年と同時に現役を引退し、部屋を継承することが既定路線とされてきた。だが、この日大島部屋での稽古後、「師匠からはやれるところまでやれと言われた」と話し、幕内で相撲が取れる間は現役続行することを明かした。
旭天鵬が20年前に初土俵を踏んだのも春場所。今も師匠に全幅の信頼を置き、「20年の付きあいだからね、気持ちも読める」と親子同然の関係でいる。師匠最後の場所に向け「いい結果を残したい」と盛り上げるつもりだ。
春場所後は同じ立浪一門で白鵬のいる宮城野部屋への転属が有力視されており、場所中の理事会で正式決定される。(岸本隆)
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