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【サッカー】

なでしこ、米国に初勝利!! PK戦以外で初、高瀬が決めた!!

2012年3月6日 紙面から

日本―米国 後半、決勝ゴールを決めガッツポーズする高瀬(19)=ファロ(共同)

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◇アルガルベ杯<第3戦> 日本1−0米国

 【ファロ(ポルトガル)原田公樹】アルガルベ・カップは5日、当地で行われ、1次リーグB組最終戦で国際サッカー連盟(FIFA)ランキング3位の日本は同1位の米国を1−0で破り、通算26戦目で初勝利を挙げた。両国の顔合わせは日本が初優勝した昨年の女子W杯決勝以来で、W杯のPK勝ちは記録上、引き分けとなるため、通算成績は1勝4分け21敗。日本は後半39分、同20分から途中出場のFW高瀬愛実(21)=INAC神戸=がセットプレーからヘディングシュートを決めた。1次リーグ3戦全勝とした日本は、7日の決勝に進出する。

 やまとなでしこたちの笑顔が広がる。26戦目にして初めてPK戦以外で強敵を倒し、ついに“本当の白星”を挙げた。後半39分。左CKから宮間がゴール前に絶妙のボールを上げる。そこへ、高瀬が頭をグイッ。歴史が動いた劇的ゴールがネットを揺らした。試合後、うれし泣きしたヒロインは「前半、みんなが頑張っていた。リスタートから決められて良かった。決勝でも1点取りたい。最後まで気を引き締め、優勝をしたい」と白い歯を見せた。

 世界の頂点に立ったあの歓喜から233日目の再戦だった。昨年7月17日、延長戦で2−2の末、PK戦を3−1で制したフランクフルトの夜。金メダルを手にし、空前の「なでしこブーム」の主人公となった選手たちだったが、釈然としないものが、心の中で大きくなっていった。試合内容では完全に米国に押されていたからだ。

 試合前日、DF岩清水は「(W杯で)勝ったとは全然思っていない。次こそは圧倒して勝つ」と宣言。9年前の米国戦で代表デビューを果たし、今回の米国戦で代表100試合目を迎えたMF大野も「自分たちがいまいる位置を確認したい」と話していた。

 この日はエース沢を体調不良で欠きながら、前半からボールを支配。時折、危険なシーンこそあったものの、明らかに日本の成長がうかがえた。キャプテンの宮間は試合後、「うれしいが、まだまだできると思う。ただ、チームがひとつになって戦えたことを誇りに思う」と胸を張った。なでしこの“女王ロード”はこれからが本番だ。

 

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