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2012年3月6日5時40分

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炎症性腸疾患抑える免疫細胞発見 阪大教授ら、マウスで

 患者数が急増している難病「炎症性腸疾患」の症状を改善させる免疫細胞を、大阪大大学院医学系研究科の竹田潔教授らがマウスの実験で発見した。新しい治療法につながる可能性がある。5日付の米国科学アカデミー紀要に報告する。

 潰瘍(かいよう)性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患は、大腸や小腸の粘膜がただれ、下痢などの症状を引き起こす。国内の患者数は約15万人。近年は毎年1万人ほどずつ増えている。詳しい原因は分かっていないが、本来は病原体などの異物を攻撃する免疫細胞が暴走し、自分の腸管を傷つけ炎症を引き起こしていると考えられている。

 研究グループは、マウスの大腸から採取した免疫細胞を分析。炎症を引き起こす免疫細胞に結合して、その増殖を食い止める働きがある別の細胞の存在を突き止め、「制御性M細胞」と名付けた。この細胞の異常が発症の条件になっているとみられる。

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