経済

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架空増資:ジャスダック上場企業、本格捜査へ--東京地検

 大証ジャスダック上場のIT企業「セラーテムテクノロジー」(東京都中央区)が09年に実施した第三者割当増資が架空だった疑いが強まったとして、東京地検特捜部は同社社長(38)ら3人について金融商品取引法違反(偽計)容疑で6日にも本格捜査に乗り出す方針を固めた模様だ。

 関係者によると、セ社は09年11月、中国のIT企業「北京誠信能環科技有限公司」を子会社化するため、英領バージン諸島にある中国系投資ファンドを割当先として約15億円を資金調達すると発表したが、実際には架空の増資だった疑いが持たれている。

 増資発表後にセ社の株価は高騰し、子会社化は同12月に完了。架空とみられる増資の背景には、セ社の株価のつり上げや、北京誠信側がセ社を実質的に支配して間接的に日本市場に上場を果たす「裏口上場」が目的だった疑いもあるとされる。

 セ社はソフトウエア開発会社として96年8月に設立され、01年12月に上場した。

毎日新聞 2012年3月6日 東京朝刊

 

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