2幼児放置死 母親が殺意を否認 |
下村早苗被告(24) |
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大阪市西区のマンションで2人の幼い子どもを放置し、餓死させたとして殺人の罪に問われている母親の裁判員裁判が5日開かれ、母親は殺意を否認しました。
【裁判長】
「起訴状に書いてあることに間違いありますか?」
【下村被告】
「…」
【裁判長】
「述べたくないのですか?」
【下村被告】
「…」
裁判長に起訴事実の認否を問われ、言葉に詰まった元風俗店従業員・下村早苗被告(24)。
起訴状によりますと下村被告はおととし6月、必要な食事を与えなければ死ぬと認識しながら、長女の桜子ちゃん(3)と長男の楓ちゃん(1)を部屋に閉じ込めて餓死させたとされます。
2人の遺体が見つかったのは、それから2ヵ月近く経ったおととし7月末。
大阪市西区のマンションのゴミであふれた下村被告の部屋の中で寄り添うようにして亡くなっていました。
遺体の一部は白骨化し、食事を与えられた形跡はなく、部屋の扉には逃げられないよう粘着テープが貼られていました。
5日、法廷に立った下村被告は裁判長から重ねて問われると、育児放棄については認めましたが、殺意については否認しました。
【裁判長】
「必要な食事を与えなければ2人とも死亡することを承知していたのですか?」
【下村被告】
「それは違います」
弁護側も「放置しても生命に危険が及ぶことは想定できなかった」として、保護責任者遺棄致死罪の適用を主張しました。
一方、検察側は「1人で仕事と育児をすることに負担を感じ、自由な時間を得るために2人を部屋に閉じ込めた」と動機を指摘。
さらに「2人の子どもにわずかな食事だけを残していて、放置すると死亡することは理解していた」と指摘しました。
育児放棄した母親に殺意を認定できるのかどうかが争われる今回の裁判員裁判。
判決は16日に言い渡されます。
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2012/03/05 19:26
更新) |
直前にガソリン数リットル購入か 姫路スナック放火殺人 |
兵庫・姫路市 |
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兵庫県姫路市のスナックで4人が死傷した放火殺人事件で、逮捕された男が、事件の直前に数リットルのガソリンを買っていたことがわかりました。
殺人と放火の疑いで逮捕された姫路市の溶接工・鈴木武容疑者(35)。
自らも顔や手を激しくやけどしており、5日、入院して治療を受けるためいったん釈放されました。
鈴木容疑者は3日未明、市内のスナックに放火して、経営者の根本藍美さん(27)を殺害した疑いがもたれています。
根本さんの母親と、店の客の3人も重軽傷を負いました。
鈴木容疑者は事件の直前、現場近くのセルフ式ガソリンスタンドでガソリン数リットルを購入し、ポリタンクに入れて根本さんの店に向かい、犯行に及んだとみられます。
事件前、鈴木容疑者は知人に対して「1年ほど前から根本さんと交際していて、貸していた金の返済を断られて1週間ほど前に別れた」と話していました。
【鈴木容疑者を知る人】「(鈴木容疑者は)金を貸してたみたい。『(根本さんと)別れた』と聞いた。『金の切れ目が縁の切れ目や』と一番最後には言うてた」
残忍な犯行で突然、命を絶たれた根本さん。
夫と離婚した後は、小学生の息子を一人で育てていたといいます。
【根本さんを知る人】「お仕事を夜に一生懸命してるんで、昼間や休みの日は子どもの相手をしていた。放火されるようなことがあると思えない」
【店の常連客】「(根本さんは)明るくて元気な良い子。(犯人が)おったら殴りにいったろかと思うくらい最悪」
事件の11時間後、鈴木容疑者は広島県東広島警察署に出頭し、逮捕されました。
警察は、鈴木容疑者が知人の女性の車に乗って広島にいる元妻と子供に会いに行った可能性もあるとみて前後の足どりを詳しく調べています。
また、調べに対して鈴木容疑者が「根本さんの母親を恨んでいた」と話していることから、警察は、鈴木容疑者の回復を待って裏づけを進める方針です。
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2012/03/05 19:30
更新) |
駅員も喫煙 大阪市営地下鉄 |
火災が起きた梅田駅の倉庫(先月22日) |
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大阪市営地下鉄・梅田駅の火事を受けて交通局が行った調査で、火事の当日まで駅員も構内で喫煙していたことが新たに分かりました。
地下鉄・御堂筋線の梅田駅で先月22日に起きた火事では、発生の直前に清掃作業員が倉庫でたばこを吸っていたことが明らかになっていて、火の不始末が原因となった疑いがもたれています。
これを受け、大阪市交通局が全ての駅を対象に調査を行ったところ、梅田駅を含む御堂筋線の6つの駅で、火災発生の当日まで駅員も禁煙となっている事務室でたばこを吸っていたことが分かりました。
交通局では、先月10日に長堀鶴見緑地線の運転士が運転席でたばこを吸っていたことが分かり、禁煙を徹底するよう通達を出していましたが、梅田駅などでは守られていませんでした。
【大阪市交通局・新川広樹駅務課長】「身内に甘いというか、自分たちを自ら律することができなかったことは、非常にお恥ずかしい」
また消防局との協議で「燃える物を置かない」ことを条件にスプリンクラーなどの設置を免除されていた倉庫が、梅田駅を含めた7つの駅で、取り決めに反し、ごみ置き場や休憩室として利用されていました。
交通局では「今後は施設管理の徹底を図り、再発防止に努める」としています。
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2012/03/05 19:21
更新) |
大阪刑務所の刑務官がETCレーンを突破 |
阪神高速道路湾岸線・南港北料金所(大阪・住之江区) |
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大阪刑務所の刑務官の男が、ETCカードを挿入せずに高速道路の専用レーンを突破した疑いで5日、逮捕されました。
男は、「お金がもったいなかった」と話しています。
道路整備特別措置法違反などの疑いで逮捕されたのは、大阪刑務所の刑務官・前川敏之容疑者(26)です。
前川容疑者は去年5月から12月にかけて3度、阪神高速道路湾岸線の南港北料金所などでETCカードを挿入せずに専用レーンを突破した疑いがもたれています。
前川容疑者は犯行を隠すために車の前のナンバープレートをはずしていましたが、料金所のカメラ映像に映った車の特徴などから犯行が発覚しました。
調べに対し前川容疑者は「お金がもったいなかった。10件以上はやった」と話し、容疑を認めているということです。
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2012/03/05 19:20
更新) |
神戸の観光バスで43万円着服 「出来心で…」 |
観光バス「シティー・ループ」 |
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神戸市内を走る観光バスを運営する市の外郭団体の男性社員が、売上金約43万円を着服していたことがわかりました。
神戸市の外郭団体「神戸交通振興」によりますと、男性運行管理員(55)は、神戸市内を走る観光バス「シティー・ループ」の売上金を集計する際、現金を抜き取っていました。
被害金額は42万9000円で、男性は「出来心でやった。全て遊興費に使った」と話しています。
本来は複数の人数で集計する決まりとなっていますが、男性は1人で行っていて、会社も見過ごしていました。
また、会社側はこれまで1万円前後、売上金が不足する事実を把握していたにも関わらず、「誤差の範囲」として調査をしていませんでした。
今回、同僚からの指摘で着服が発覚していて、神戸交通振興は男性を5日付で解雇するとともに、「ずさんな管理体制を改めたい」としています。
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2012/03/05 19:21
更新) |
障害者自立支援法改正案 「廃止を」と会見 |
会見する原告団(大阪市内) |
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国が発表した「障害者自立支援法」の改正案に対して5日、障がいのある人たちが改正案の違法性を訴え全国で一斉に会見を行いました。
会見を開いたのは「障害者自立支援法違憲訴訟」全国原告団の71人です。
2006年に施行された「障害者自立支援法」は、福祉サービスに原則1割の自己負担を強いていて、これが生存権を保障する憲法に違反していると全国の障がい者が国に支援法の廃止を求める訴えを起こしていました。
その後、国は支援法を廃止し新しい制度を作ることで和解しましたが、先月8日、支援の対象を難病患者などにも広げながらも、1割の自己負担を維持する改正案を発表しました。
【原告】
「約束を守らないのは納得がいきません。100%とは言わないが、僕らの声ももう少し聞いてもらいたい」
一方、国は「完全な廃止に踏み切ればサービスの利用を続けられない人が出る可能性もある」とコメントしています。
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2012/03/05 19:23
更新) |
防犯カメラが捉えたミツバチ窃盗 初公判で罪を認める |
木村秀太郎被告 |
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京都府城陽市の養蜂場からおよそ2万匹のミツバチを盗んだとされる80歳の男の初公判が行われ、男は起訴事実を全面的に認めました。
窃盗の罪に問われているのは滋賀県守山市の漬物販売業、木村秀太郎被告(80)で、去年11月、京都府城陽市の養蜂場からおよそ2万匹のミツバチが入った巣箱を盗んだとされます。
犯行の様子は、度々、巣箱が盗まれた養蜂場の経営者が設置した防犯カメラに記録されていました。
5日の初公判で、木村被告は「間違いございません」と起訴事実を全面的に認めました。
一方、検察側は冒頭陳述で動機について、「漬物用の野菜を栽培していた木村被告は受粉させるためにミツバチを使おうとしたがレンタル料が高いことから養蜂場から盗んだ」と指摘しました。
さらに、「盗んだミツバチからとれたハチミツを販売していた」と指摘しました。
また、検察側は同じ養蜂場でおととしの3月以降、度々起きたミツバチ窃盗事件についても木村被告の犯行として追起訴する方針を明らかにしました。
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2012/03/05 12:10
更新) |
880万府民全員参加呼びかける防災訓練実施へ |
実行委員会 |
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大阪府は、880万人の府民全員に参加を呼びかける大規模な防災訓練を今年9月に行うことを決めました。
【大阪府松井知事】
「880万人全員のみなさんが(防災)意識を持って参加することが重要」
この防災訓練は、9月上旬に官民共同で行う予定で、5日開かれた実行委員会には民間の通信会社や放送局も参加しました。都道府県単位で全員に参加を呼びかける訓練は初めてで、参加の義務はありませんが、府は、企業や学校に積極的な参加を促したいとしています。また訓練当日は、登録した携帯電話に訓練用の「地震情報」や「避難情報」を流すことを予定しています。
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2012/03/05 15:05
更新) |
近畿全般で大雨の恐れ |
大阪市内 |
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近畿地方では、4日から雨が降り続いています。
これから6日にかけ大雨になる恐れがあり、気象台が注意を呼びかけています。
近畿地方は、前線を伴った低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、5日は近畿全般で雨が降り続く見込みです。
和歌山県潮岬では4日朝からの雨量が170ミリを超えたほか、新宮で100ミリを超える雨量を記録しています。
6日朝までに予想される雨量は、多いところで近畿中部で100ミリ、近畿南部で120ミリで、去年9月の台風による豪雨で災害が発生した奈良県南部では新たな土砂災害に警戒が必要です。
また、積雪の多い地域でも気温の上昇や雨で雪解けが進んで雪崩の危険性が高くなり、気象台が注意を呼びかけています。
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2012/03/05 12:10
更新) |
コンビニ強盗 被害5万円 |
大阪市生野区 |
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5日、大阪市生野区のコンビニエンスストアで、客を装った男がレジから現金5万円が入ったトレイを奪って逃げました。
午前5時20分ごろ、生野区巽北1丁目のコンビニエンスストアで客を装った男が商品を持ってレジに近づき店長がレジを開けたところ、カウンターに押し入りました。
男は、店長を突き飛ばし、レジにあった現金約5万円が入ったトレイを奪って逃げました。
店長に怪我はありませんでした。
男は年齢が20歳から30歳代ぐらい、身長165cmぐらいの痩せ形で、上下黒っぽい服装に黒っぽい帽子をかぶり、マスク姿でした。
生野区では先月26日にもコンビニ強盗が発生していて、警察が関連を調べています。
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2012/03/05 12:09
更新) |
不祥事相次ぐ大阪市 橋下市長が特命チーム設置へ |
大阪市の橋下市長は、職員の不祥事が相次いでいることを受けて服務規律を守らせる特命チームを設置することを決めました。
【橋下市長】
「気合を入れて服務規律の厳格化、どんどん免職にしていく気持ちでやっていきますよ」
大阪市では、市立の児童福祉施設の職員が児童に刺青を見せ、暴言を繰り返したほか、水道局の職員が覚せい剤を使用し逮捕されるなど不祥事が相次いでます。
これを問題視した橋下市長はけさの会見で服務規律を守らさせるための特命チームを設置することを明らかにしました。
橋下市長は服務規律を厳しく守らせる対象について、不祥事が相次いでいる現業職だけにするのか、それとも行政職も含めるかどうかは、今後、検討するとしています。
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2012/03/05 12:09
更新) |
運転練習中に操作誤り紀ノ川に車転落 男性死亡 |
和歌山市の紀ノ川の河川敷で乗用車が誤って川に転落し、19歳の男性が死亡しました。
男性は仮免許をとり、運転の練習をしていました。
4日午後3時ごろ、和歌山市直川の紀ノ川の河川敷から乗用車が川に転落しました。
この事故で、運転していた大学生の加藤優介さん(19)が救急隊に助け出されましたが搬送先の病院で死亡が確認されました。
助手席には49歳の父親が乗っていましたが、自力で脱出し、命に別状はありません。
【目撃者の男性】
「エンジンがふかされたので、パッと見たら(川に)飛び込んでいくところだった」
警察に対し父親は「仮免許を取った息子と運転の練習をしていた。Uターンした際、息子がアクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているということで、警察でさらに詳しい状況を調べています。
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2012/03/05 8:42:
更新) |