NHK岩手県のニュース　盛岡放送局

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５２の第三セクターで赤字

県内の市町村が出資するあわせて１２１の第三セクターのうち、昨年度・平成２２年度に赤字となったのは、前の年度より３０増えて５２の法人にのぼり、第三セクターの経営が厳しさを増していることがわかりました。
岩手県は、市町村の出資割合が
２５パーセント以上の第三セクター、あわせて１２１の法人について、昨年度・平成２２年度の経営状況を調べました。
震災で大きな被害を受けた５つの法人は、調査から外しました。
それによりますと、１２１法人のうち、昨年度、赤字となったのは、５２法人と前の年度よりも３０も増えました。
また、前の年度から経営状況がどう変わったかを見ますと、経営が改善した法人は３７だったのに対し、経営が悪化した法人は倍以上の８３にのぼっていて、第三セクターの経営が厳しさを増している現状が浮き彫りになりました。
最も赤字額が多かったのは、田野畑村でしいたけの生産・販売をしている「サンマッシュ田野畑」の７６２１万円あまりで、県によりますと、長引く景気の低迷などで、観光や農林水産物の加工に携わる法人の経営の悪化が目立つということです。
県では、「出資する市町村は、第三セクターの経営改善を外部の視点で検討する委員会の設置のほか、完全民営化や廃止を含めた抜本的な改革などを積極的に進める必要がある」と話しています。

03月05日　10時27分

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