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捜査報告書“不適切”処分検討へ

3月3日 17時16分

捜査報告書“不適切”処分検討へ
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民主党の小沢元代表が強制的に起訴された事件を巡って、東京地検特捜部の検事が元秘書を事情聴取した際に、実際にはなかった発言を捜査報告書に書いていた問題で、法務・検察は、報告書の作成に不適切な点があったとして、検事の処分を検討することにしています。

民主党の小沢一郎元代表が強制起訴された裁判では、秘書だった石川知裕衆議院議員の事情聴取を担当した東京地検特捜部の検事が、実際にはなかった発言を、おととし5月、捜査報告書に書いていました。
この問題は、石川議員が事情聴取のやり取りを録音していたことから明らかになったもので、検察は、去年1月、小沢元代表の弁護側から指摘され、事情聴取の内容と捜査報告書との食い違いに気付いたということです。
検察が、この検事に事情を聴いたところ「過去の取り調べと記憶が混同した」と答えたということで、検察は、故意にうそを書いたものではないと、当時、判断したということです。
一方で、法務・検察は、問題の捜査報告書が強制起訴を決めた検察審査会に提出されたことも踏まえ、報告書の作成には不適切な点があったとして、検事の処分を検討することにしています。
この検事は、市民団体から虚偽公文書作成などの疑いで告発されており、東京地検が検事や当時の上司から事情を聴くなどしています。