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水族園のペンギン1羽逃げる

3月5日 13時11分

水族園のペンギン1羽逃げる
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東京・江戸川区の葛西臨海水族園から、飼育していた子どものフンボルトペンギン1羽が逃げ出したことが分かりました。
このペンギンが、近くの川の河口を泳いでいたという目撃情報もあり、水族園の職員が川や海岸に出てペンギンを捜しています。

東京・江戸川区にある葛西臨海水族園によりますと、4日、水族園の近くにいた人たちから「ペンギンのような動物が川の河口を泳いでいる」という連絡がありました。
そして水族園の近くを流れる川の河口で、ペンギンを目撃したという人から寄せられた写真を水族園が確認したところ、ペンギンの羽の付け根部分についていた黄色の識別用のリングが水族園にいる子どものペンギンのものと一致したということです。
そのうえで水族園で飼育している135羽のフンボルトペンギンを確認したところ、1羽の子どものペンギンがいなくなっていたことが分かりました。
逃げたペンギンは体長が60センチから70センチくらいで、去年1月に生まれました。
このペンギンはほかのペンギンと一緒に岩山がある施設で飼育され、その周りを高さ2メートルの2つの柵が囲んでいます。
飼育員によりますと、ペンギンがどのような経路で逃げたのかは分かっていないということですが、施設の中にある高さ3メートルほどの岩山をよじ登ったあと、柵の下や隙間をくぐり抜けた可能性があるということです。
水族園の職員が5日午前中から近くの川や海岸に出てペンギンを捜していますが、これまでのところ見つかっていません。
葛西臨海水族園では、平成元年にオープンした当時からフンボルトペンギンを飼育していて、愛らしい歩きが訪れる人たちの人気を集めています。
水族園を訪れた男性は「逃げたと聞いて驚いています。早く見つかって仲間のペンギンのところに戻ってきてほしい」と話しています。
葛西臨海水族園によりますと、フンボルトペンギンは南米のペルーからチリまでの太平洋沿岸に生息し、ワシントン条約で絶滅危惧種に指定されています。
葛西臨海水族園の坂本和弘副園長は「まさか逃げ出すとは考えていなかった。ペンギンを見つけたらすぐに連絡してほしい」と話しています。