災害への備えを幼い子どもたちに分かりやすく伝える絵本が、東京・大田区の住民によって作られ、5日に出版されました。
この絵本は、東京・大田区の山王地区の自治会が、幼い子どもたちに災害に備えることの大切さを知ってもらおうと作ったもので、民間の出版社の協力を得て、5日、出版されました。
絵本は、幼い子どもたちにも分かりやすい物語として表現され、いつ起こるか分からない地震に例えた「大ナマズ」という怪物が、動物たちが暮らす村にいつか襲ってくるというストーリーで始まります。
動物たちは、そのときに備えて家具が倒れないよう固定するなど協力し合って準備を進め、数年後に「大ナマズ」が襲ってきたときには、それまでの備えのおかげで全員が無事助かるという結末になっています。
絵本には、子どもたちの連絡先や避難場所を書き込む「防災カード」も付けられていて、絵本を作った自治会は、この絵本をきっかけに、災害が起きた際の対応について家族で考えてほしいとしています。
山王3・4丁目自治会の秋山崇一さんは「首都直下地震に備えて自治会でもさまざまな訓練をしているが、この絵本を通して、より多くの人に災害への備えの大切さを知ってほしい」と話していました。
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