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'12/3/5

閉校大和高で惜別の式典



 3月末に閉校する三原市大和町の大和高は4日、体育館で卒業式と閉校式を開いた。最後の卒業生27人が巣立ち、分校から独立して町内唯一の県立高として歩んだ31年の歴史に幕を下ろした。

 卒業式では片山元夫校長が1人ずつに卒業証書を手渡し「困難な時こそ勇気を持って踏み出そう」と述べた。生徒代表の松浦愛斗君(18)は「大和高で学んだことを胸に、未来に向かって羽ばたきます」と誓った。

 続く閉校式には五藤康之市長や教育関係者、住民たち約250人が出席。講談師として活躍する先輩の日向ひまわりさん(37)=東京都三鷹市=が記念公演した。

 大和高は世羅高大和分校から独立し1981年に開校。生徒の減少などを理由に広島県教委が2010年に募集を停止した。最後の卒業生を含めて1465人を送り出した。閉校後は市教委が校舎を改修し、13年4月に町内5小学校を統合した新設校を開く。

【写真説明】最後の卒業式で片山校長(手前)から証書を受け取る生徒




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