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'12/3/5

営業58年…天満屋八丁堀閉店



 広島市中区の百貨店、天満屋八丁堀店は4日、58年の営業を終えて閉店した。他の百貨店や郊外の大型店との競争が激しくなり売り上げが低迷した。閉店後のビルには家電量販店が開業予定で、広島有数の繁華街、八丁堀は装いを変える。

 午後8時20分から入り口で閉店セレモニーがあり、買い物客ら約千人が集まった。内平宏玄店長は「半世紀以上にわたる営業は地元の皆さまのご支援のおかげ」とあいさつ。従業員約200人が深々と頭を下げる中、シャッターが閉められた。

 この日は開店前から約200人が詰め掛けた。「58年間のご愛顧ありがとうございました」との看板が掛けられ、売り場はセールのバッグや衣料品を求める人の列ができた。

 八丁堀店の約200メートル南にあるヤマダ電機テックランド広島中央本店もこの日、閉店した。天満屋八丁堀店の売り場に入る予定。レストランや大型書店が入っている7階から11階は営業を続ける。

 市中心部では1929年に福屋八丁堀本店が開店。天満屋八丁堀店は54年に開業した。73年に広島三越がオープンして以来、八丁堀は3百貨店が隣接。74年にはそごう広島店ができて、4百貨店の体制が37年間続いた。

【写真説明】大勢の客に見守られ、シャッターを下ろす天満屋八丁堀店=4日午後8時25分(撮影・山崎亮)




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