【モスクワ】4日に投・開票が行われたロシア大統領選挙で前大統領のプーチン首相が開票率90%で64.6%の得票率を獲得、勝利を宣言した。
これは出口調査で予想された58~59%の得票率より高かったが、過去2回の選挙で与党が得た得票率よりは低い結果となった。
今回の選挙は投票所の様子が厳重にモニターされるなかで行われた。しかし、その公正さをめぐる辛辣な論争は、12年に及んだ独裁的な政権に対する中流クラスの反発を治めることの難しさを物語る。
政治的な風通しの良さと競争を求める声にどう対処するか―また反対運動が勢いを維持するかどうか―がプーチン氏の向こう6年間の政権運営と、プーチン氏の中央集権政治への偏向、西側諸国とロシアとの関係の方向性を形作っていくことになる。