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【ゴルフ】

愛璃 ルーキー開幕戦V 三塚、李とのプレーオフ制した

2012年3月5日 紙面から

初優勝のトロフィーを手に笑顔を見せる斉藤愛璃=沖縄・琉球GCで(潟沼義樹撮影)

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◇ダイキン・オーキッド・レディス<最終日>

 ▽4日、沖縄県・琉球GC(6439ヤード、パー72)▽曇り、気温21.4度、風速5.2メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽53選手(うちアマ1人)▽観衆8217人

 女子ゴルフ界にビジュアル系シンデレラが誕生! 前日単独首位に立った斉藤愛璃(22)=程ケ谷CC=が、三塚優子(27)、李知姫(韓国)と通算10アンダーに並んでプレーオフに進出。2ホール目のパーセーブでプロ初優勝を決めた。ツアー登録3年目、昨年のプロテスト合格からファイナルQT順位で今季フル出場権を得たばかりの“LPGA1年生”の快挙だった。

 3人で争ったプレーオフ。いつの間にか、ギャラリースタンドからの大声援が斉藤の初Vを後押ししていた。2008年日本女子オープン覇者の李、11年日本女子プロ選手権覇者の三塚。百戦錬磨の国内メジャー女王2人を向こうに回し、プロ9戦目の“1年生”が勝負強さを見せつけた。

 2ホール目、最後は三塚の1メートル足らずのパーパットが外れ、斉藤の優勝が決まった。「夢みたい。次のホールはどうやって攻めようかと考えてたから」。戸惑い交じりの笑顔に、涙はなかった。

 前日の64で2位に2打差をつけて単独首位で迎えた最終日。トーナメントリーダーも、最終日最終組も、斉藤にとっては初体験。「平静なつもりでいたけど、力んでしまった感じ。いつもの自分じゃないなと思った」という。1番パー4でフェアウエーから残り110ヤード、ピッチングウエッジでの第2打をミス。3パットのおまけ付きでダブルボギーをたたいた。

 が、このスタートホールのつまずきが、逆に吉と出た。「他人を気にしていた自分に気づいた。自分のプレーをもう一度やり直そうと考えた」という。3番のバーディーから盛り返し、終盤17、18番こそ連続ボギーでプレーオフを招いたものの、「ここまで来られたことがすごくいい経験。最後まで楽しんでプレーしようと思った」。

 一昨年からツアー登録し、レギュラーツアー合計8試合にプロとして出場したが、LPGAプロテストに合格したのは受検3度目となった昨年。「今年は初めてフル出場権も取れたし、自分はプロなんだという意識が本物になった」と斉藤。今オフは筋力アップと小技の強化に励み、この開幕戦Vに結びつけた。

 「でも、優勝はしたけど、もっと技術を上げないとこの地位を確立できない。ひとつずつ成長して自分を高めていきたい」。22歳の美しき新星は、さらにプロらしさを磨き上げていく。 (月橋文美)

 

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