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【サッカー】

町田にJ2の洗礼

2012年3月5日 紙面から

◇J2 愛媛2−0町田

 サッカーのJリーグは10日に開幕するJ1に先だってJ2が4日、各地で始まり、20年目のシーズンがスタートした。今季参入した町田は愛媛に、松本山雅は東京Vにともにアウェーで0−2で敗れ、黒星スタート。城福新監督率いる甲府は2−1で栃木を下し、開幕戦初白星を飾った。今季のJ2は22チームがホームアンドアウェー方式で、11月11日の最終節までの長丁場を戦う。J1は10日に開幕する。

 そぼ降る雨と一緒に、町田からやってきたサポーターの温かい拍手が降り注いだ。深々と、イレブンが頭を下げる。昨季15位の愛媛に0−2。J2昇格初戦の味は、ほろ苦かった。7年ぶりにJリーグに戻ってきたアルディレス監督は「ショックというか残念。パスをしっかりつなごうとするチームなのに、少ししかできなかった。全くいいところがなく、プレーをすることを忘れてしまった」と容赦なかった。

 前半6分、警戒していたセットプレーで失点した。決して崩された場面が多かったわけではない。緊張か、重圧か、町田が目指すつなぐサッカーができず、J2のチーム初シュートは前半35分にFW勝又が放つまで待たなければならなかった。リズムが出始めた後半、17分にオウンゴールでさらに失点。終盤の攻勢も届かなかった。

 新しい歴史は黒星で始まった。町田一筋で5年目の新キャプテン、勝又は言う。「いつもの力をほとんど出せず悔しい。でも、まだ始まったばかり。スピードに慣れたら、全然違う。早くサポーターと勝利の喜びを分かち合いたい」。見守ってくれるサポーターのためにも、下を向いてはいられない。

  (関陽一郎)

 

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