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【プロ野球】

キヨシ野球だ!10年ぶり3連勝

2012年3月5日 紙面から

◆DeNA4−3楽天

4回表1死三塁、金城のタイムリーで、3点目のホームを踏んだ三走ラミレス(3)を笑顔で迎えるDeNAの中畑監督=長崎ビッグNスタジアムで

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DeNAは開幕投手候補の高崎が4イニングを4安打1失点。ソロ本塁打を許したものの、走者を背負ってから粘り強く投げた。楽天は若手の銀次が5回の左前適時打を含む2安打で好アピール。岩村がオープン戦1号を右越えに運んだ。

    ◇

 10年ぶりの快挙だ。オープン戦とはいえ、中畑清監督(58)率いるDeNAが3戦3勝。足の脅威をちらつかせ、敵失に乗じて決勝点を奪う持ち味をまたも発揮。ベイスターズでは2002年以来となる負けなし3連勝にベンチも沸いた。

 「こんなに勝っちゃっていいのかな。選手がよくやってくれてます」。中畑監督は、雨雲を吹き飛ばすような笑顔。積極策で畳み掛けたのは4回だ。先頭の渡辺直が遊ゴロ失策で出塁すると、代走に俊足の梶谷を起用。梶谷はリードを大きく取り、好投の塩見を揺さぶった。石川は2ボールと有利なカウントになり、一塁手の頭を高いバウンドで越すヒット。無死一、三塁と好機を広げるとラミレスの三ゴロが失策を誘い2者生還。金城の中前適時打などで、さらに2点を加えた。

 「相手のミスが出るように雰囲気をつくれているね」。足攻をちらつかされた相手投手はカウントを悪くし、内野手は焦って悪送球する。この回1死一、三塁では、黒羽根に偽装スクイズもさせて二、三塁にした。「役者がそろってきたので小細工もできる。演技も良かったね」と中畑監督も満足げだ。

 ワンチャンスを確実にものにし、ピンチは併殺で切り抜ける。「私の辞書に粘りのない野球はありません。なんて格好つけちゃったね。辞書持ったこともありませーん」と中畑監督は明るく笑い飛ばしたが、勝つためにやるべきことはやっている。「本番なら、涙、涙だけどね。ボチボチあしたくらい負けるかな。日本一のチームに胸を借りるつもりでぶつかっていきたい」。5日のソフトバンク戦(ヤフードーム)に向け、福岡行きのバスに乗り込む足取りも軽かった。 

  (後藤慎一)

 

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