アルバイトを探している人たちに「仕事を紹介する」と持ち掛け、性的暴行を加えた業者が警察に摘発された。
ソウル永登浦警察署は5日、インターネットのアルバイト紹介サイトに求人広告を掲載した後、面接を受けるため訪れた20代の女性に性的暴行を加えた疑いで、D容疑者(42)を立件した、と発表した。
警察によると、D容疑者は先月2日、アルバイト紹介サイトに「バーの従業員を募集」という内容の文章と連絡先を掲載した。仕事がなかったYさん(29)がこれを見てD容疑者に連絡したところ、D容疑者は「面接を行う」と言い、午前1時ごろに京畿道高陽市一山東区のある場所にYさんを呼び出した。そして、D容疑者は面接を行うふりをした後「家まで送ってやる」と告げ、自分の車にYさんを乗せ、同市徳陽区幸信洞の路地に車を止め、Yさんに性的暴行を加えた。
風俗店を経営していたD容疑者は、仕事を探すため訪れる女性に性的暴行を加える目的で広告を掲載し、同じ容疑で3回立件されたことがある、と警察は説明した。
D容疑者が求人広告を掲載したサイトは、韓国最大のアルバイト紹介サイトで、1日に平均40万人がアクセスし、昨年には雇用労働部(省に相当)から「雇用サービス関連の優良機関」に選ばれた。
だが、事業者登録証をファクスなどで送るだけで「求人企業」として扱うなど、管理体制がずさんなため、援助交際や売買春のあっせんなどに悪用される恐れがあると指摘する声が出ていた。警察は、D容疑者の口腔細胞を国立科学捜査研究院に送り、余罪を追及する方針だ。