原巨人開幕戦でＡＫＢが「国歌斉唱」！試合中に緊急告知

　人気アイドルグループ「ＡＫＢ４８」が３０日の巨人の開幕戦（対ヤクルト＝東京Ｄ）で国歌斉唱することになった。４日、西武とのオープン戦（東京Ｄ）５回終了後、オーロラビジョンで発表された。ＡＫＢ４８は、０９年に「読売巨人軍創立７５周年応援隊」を務め、この年チームは７年ぶりの日本一に輝いている。日本一奪回を掲げる巨人の進撃は「勝利の女神」の歌声から始まる。

　突然の発表だった。西武とのオープン戦５回終了時、オーロラビジョンで、ＡＫＢ４８の国歌斉唱が緊急告知された。７８年の歴史を誇る巨人、開場２５年となる東京ドームでも初めての演出。２万９２０１人が詰めかけた球場には、驚きの声に続いて、歓迎の拍手と歓声がこだました。

　ＡＫＢ４８が国歌を斉唱するのは初めて。前田敦子（２０）は球団を通じて「読売巨人軍の開幕戦という大舞台。しかも国歌斉唱の大役に身が引き締まる思いです。あこがれの東京ドームという場に恥じないよう、精いっぱいがんばります」とコメント。国歌斉唱するメンバーの人数など、詳細は今後決定する。

　ＡＫＢ４８にとって、東京ドーム公演が０５年の結成時からの夢でもある。０９年には７月１日の広島戦で始球式を行い、当時の新曲「涙サプライズ」を披露した。この年は巨人の「応援隊」も務めた。チームはリーグ優勝、そして日本一に輝いている。読売新聞東京本社スポーツ事業部は今回の起用について「日本を代表するアーティストで、０９年の『読売巨人軍創立７５周年応援隊』の縁もあった」と説明した。

　ＡＫＢ４８は、昨年発売したシングル５曲すべてミリオンセールスを記録し、レコード大賞を受賞。２月１５日発売の新曲「ＧＩＶＥ　ＭＥ　ＦＩＶＥ！」も１００万枚を突破し、６作連続、通算７作目のミリオンセールスとなった。

　今季の巨人は原辰徳監督（５３）のもと「躍動」をスローガンに掲げている。ＡＫＢ４８は、新曲「ＧＩＶＥ―」で初めてバンドを結成するなど、現状に満足することなく、可能性の追求と成長をやめない。同事業部は「今、日本で一番躍動している」とも付け加えた。日本一元気のあるアイドルグループが、勝利の女神となって巨人をサポートする。

　◆ＡＫＢ４８　秋元康氏が総合プロデューサーを務めるアイドルグループ。コンセプトは「会いに行けるアイドル」。０５年１２月８日、東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場でデビューした。チームＡ、Ｋ、Ｂに続き、昨年６月にチーム４が結成。現在、研究生３３人を含め、総勢９０人。０６年、「会いたかった」でメジャーデビュー。新曲「ＧＩＶＥ　ＭＥ　ＦＩＶＥ！」（２月１５日発売）は２５枚目のシングル。姉妹グループとして、ＳＫＥ４８（名古屋・栄）、ＮＭＢ４８（大阪・難波）、ＨＫＴ４８（福岡・博多）に加え、お姉さんグループのＳＤＮ４８がある。海外にも、インドネシア・ジャカルタにＪＫＴ４８がある。

　◆ＡＫＢ４８の「始球式」　０９年７月１日の巨人・広島戦（東京Ｄ）で初の始球式に挑戦。「読売巨人軍創立７５周年応援隊」の１２人が当時の新曲「涙サプライズ！」を披露した後、前田敦子、大島優子、篠田麻里子、高橋みなみらがマウンド付近から横一列になって一斉に投球。前田は「夢の東京ドームに立たせてもらってうれしい」と喜んだ。

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