説得や交渉といったコミュニケーション技術全般に広く通じる内容かと思います。元記事タイトルに使われている"con man"には詐欺師だけでなく、口先のうまい男、魅力的でハンサムな男という意味もあります。書き手のVictor Lustigは、1890年生まれのペテン師で、「エッフェル塔を二度売った男」として有名です。世界各国で指名手配され、25の偽名を持ち、5つの言語を話しました。それでは、いってみましょう。
1.辛抱強い聞き手であれ。(詐欺師を大成功に導くのは言葉の巧みさではない。)
2.けして退屈しているように見せるな。
3.相手が政治的意見を漏らすのを待て。それから、同意しろ。
4.相手が宗教的見解を打ち明けるよう仕向けろ。それから、同じ信条を持て。
5.猥談をほのめかせ。しかし、続けるな。相手が強い関心を示さない限り。
6.病気を話題にするな。特別な心配事が明かされた場合を除いて。
7.相手の個人的境遇を詮索するな。(ゆくゆくは全て自発的に語られる。)
8.自慢するな。ただ自分の重要性を穏やかなかたちで明白なものにしろ。
9.けして身なりをだらしなくするな。
10.けして酔っ払うな。
Lists of Note
まず相手に良い第一印象を与え、自分から強い主張をすることなく、相手の出方を冷静に待ち、相手の主張に柔軟に迎合し、相手の私的で重要な情報を共有することでさらなる信用を得て親密な関係を築いていく、というプロセスですね。これら一連のステップを計算高く意図的に行うのは並大抵のことではないでしょう。自然に難なくできてしまうのが本当の詐欺師であり、コミュニケーションの達人といえるのかもしれません。こういう人が周りにいませんか?もしいたら気をつけた方がいいかもしれません。
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