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kakku blog

2010-03-13

Excelの条件付き書式を使って選択範囲行の背景色を切り替える方法

知っている人にとっては当たり前の使い方だと思いますが,知らない人も多いと思うのでまとめておきます.

タイトルには「Excelの条件付き書式を使って選択範囲行の背景色を切り替える方法」と書きましたが,この表現が適切なのかは微妙です.たぶん以下のキャプチャを見た方が早いと思います.ようするに,ステータスカラムの選択リストから選んだ項目によってその行の背景色が緑・青・黄と自動的に切り替わるというものです(選択リストの作り方は割愛します->入力規則).

表の構成には特に意味はなく,なんとなくシステム開発の現場で使われていそうな進捗管理表をギュッと4カラムに凝縮した表です.選択リストの項目に関してはVモデル - Wikipediaを引用してみただけです.

f:id:kakku22:20100313121442p:image


Excel初心者が作るとこうなる?

"ある値が入力された場合に"というシナリオを考えると,まず以下のような条件になってしまうのかなと思います.これだと各セルごとに条件判定をしてしまうため,ステータスカラムのみが切り替わってしまいます.

f:id:kakku22:20100313121443p:image

こんな感じに.

f:id:kakku22:20100313121444p:image


数式を使う

そこで指定する条件は数式です.表の範囲を選択(もしくは,Ctrl + Shift + *)して以下の条件を指定します.

  • =$C3="1.コーディング"
  • =$C3="2.単体テスト"
  • =$C3="3.結合テスト"

ここでのポイントは「絶対参照の指定」です.カラムのみを絶対参照にすることで各行ごとに条件判定をすることができ,その結果選択範囲に対して背景色の切り替えを適用することができます.

※数式の"C3"セルは比較するセルの1番上を指定しているため,ここではステータスの下のセルです.

f:id:kakku22:20100313164913p:image


まとめ

冒頭にも書いた通り,知っている人は知っている使い方だったかと思いますが,このようにセルの値によって書式を変えることで表の可視性が高まり効果的だと思います.また今回は背景色を切り替えましたが,あくまで書式の例ですので,文字色を変えたり太字にしたりと状況に応じて書式を設定することができます.

また,Excel2003では設定できる条件が3個までになっているのが残念ですが,Excel2007では制限なくルールを作成することができますので,より複雑な見せ方も可能だと思います.

エンジニアならExcelを効果的に使えて当たり前だと思いますので,是非覚えておきたい使い方の1つです.


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