裁判員裁判:「裁判官も記者会見を」経験者が見直し提言へ

2012年1月6日 15時0分

 裁判員裁判のさらなる改善に向けて、経験者有志が裁判所への13項目の提言書をまとめた。「選任手続きは原則公開で」「裁判官も記者会見を」など、独自の視点が盛り込まれている。メンバーは近く、裁判員裁判を行う全国60カ所の地裁・支部を訪問し、提言書を提出する。各地の経験者との交流も期待している。

 09年5月施行の裁判員法は施行3年後の見直しを定めている。これを前に、全国的な交流組織「裁判員経験者ネットワーク」のメンバーら5人が中心となってまとめた。提言項目は他に「希望者には刑務所見学を」「上級審の公判期日を知らせること」など。

 裁判員経験者の掘り起こしも考えており、各地の提出時には交流会開催もしたい意向だ。メンバーの一人で東京地裁での審理を経験した田口真義さん(35)は「経験者である市民の視点も、見直しに生かしてほしい」と話している。

 各地の経験者に提言への賛同や交流への参加を募っている。問い合わせはメール(saibanin@nethome.ne.jp)で。【石川淳一】

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