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原発事故:福島県の人口4万3500人減少

雪に覆われた小学校のグラウンド。全村避難以降、人の気配が消えた=福島県飯舘村で2012年2月、梅村直承撮影
雪に覆われた小学校のグラウンド。全村避難以降、人の気配が消えた=福島県飯舘村で2012年2月、梅村直承撮影

 福島県では今も、原発事故の深刻な影響が続いている。

 2月1日現在の推計人口は198万814人で、事故前(昨年3月1日現在)より4万3587人減少。全国各地に避難者がおり、山形県に最多の約1万3000人が暮らす。

 放射線の影響を受けやすいとされる子供たち。1月10日時点で小学生6215人、中学生1755人が県外に転校している。

 警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域(昨年9月末解除)に指定された12市町村では、2月時点で計10万1042人が自治体外に避難する。うち8町村は役場ごと外部に移っている。

 避難区域の学校のうち、小学校10校、中学校5校が休校中。県内では他に、小中学校35校が他校などに間借りし、13校が仮設校舎で学んでいる。

 県内の経済は回復しつつあるが、1月の失業手当受給者は2万3002人で前年の2.1倍に上る。農業や観光は風評被害に苦しみ、集出荷業者による11年の県産米販売量は、10年産米の4割に低下。県内の昨年7~9月の延べ宿泊者数は270万7260人で、前年同期比で1万4940人減にとどまったが、県外からの宿泊旅行者は42万3800人減り、外国人は86%減となった。【北村和巳】

毎日新聞 2012年3月4日 21時21分(最終更新 3月4日 21時33分)

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