ドロップシッピングと呼ばれるインターネットの商品販売ビジネスをあっせんしていた東京の会社が、「多額の利益があがる」などとうそを言って900万円余りの契約金をだまし取ったとして、実質的な経営者ら7人が逮捕されました。ドロップシッピングを巡る逮捕は全国で初めてで、警視庁は400人余りから4億円以上をだまし取った疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは、東京・台東区にあったホームページの制作会社「サイト」の実質的な経営者で韓国籍の權成謙容疑者(41)ら7人です。警視庁によりますと、權容疑者らは、3年前、東京の女性ら5人に、「ドロップシッピングで多額の利益があがる」などとうそを言って契約金940万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
「ドロップシッピング」は、ホームページ上に開設した店で客から商品の注文を受け、卸売業者などから直接、客に商品を配送するビジネスです。卸売業者などから市場よりも安い価格で商品を仕入れ、価格を上乗せして販売することで利益を得られる仕組みで、在庫を抱えるリスクがないこともあり、5年ほど前から副業として始める人が増えました。
警視庁の調べによりますと、「サイト」では、独自のルートで商品を安く入手できると説明していましたが、実際には、契約した人のほとんどが利益をあげられなかったということです。ドロップシッピングを巡る逮捕は全国で初めてで、警視庁は全国の400人余りから4億円以上をだまし取った疑いがあるとみて調べています。調べに対し、7人はいずれも容疑を否認しているということです。
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