太平洋側で最大級の津波が起きた場合、関東から九州までの主要な19の港のうち8つで津波が防波堤を越えることが、国土交通省が行ったシミュレーションで分かりました。津波が防波堤を越えても、倒壊しなければ、ある程度被害を抑えられることから、防波堤の補強方法などの検討を急ぐことにしています。
東日本大震災の津波で港の堤防が破壊され、大きな被害が出たことを受けて、国土交通省は、各地の港の津波対策を検討しようと、予想される大地震で起きる津波のシミュレーションを行いました。
シミュレーションは、最大級の津波とするため、想定の地震を、東海から九州は、東海・東南海・南海地震の震源域に日向灘などを加えマグニチュードを8.9とし、東京湾では、江戸時代に起きた元禄関東地震の震源域を広げ、マグニチュード8.4として行いました。
その結果、関東から九州までの太平洋側の主要な19の港のうち静岡や和歌山、徳島や高知など8つの港で津波の高さが防波堤を超えることが分かりました。
このうち、高知港ではおよそ5メートルの防波堤より7メートル高い12メートルの津波が、また、和歌山県の日高港でもおよそ6メートルの防波堤に10メートルの津波が押し寄せるとされました。
国土交通省は、津波が防波堤を越えても、倒壊しなければ、ある程度被害を抑えられることから、防波堤の補強方法などの検討を急ぐことにしています。
一方、今回の津波シミュレーションでは、津波が防波堤を越えなくても港の物流に大きな被害が出ることが分かりました。
シミュレーションでは、東京港や横浜港、それに大阪港などでは津波が防波堤を越えないとされました。
しかし、東京港の青海埠頭や大井埠頭、横浜港の大黒埠頭や本牧埠頭、大阪港の咲洲などのコンテナターミナルでは、20センチから60センチ浸水するおそれがあることが分かりました。
コンテナターミナルは、荷揚げ作業のために岸壁が低くなっているのです。
東海・東南海・南海地震で被害が予想される地域と、東京湾は、全国のコンテナ取扱量の80パーセントを占めていることから、国土交通省は、地震と津波に強く、早期に復旧できるコンテナターミナルの整備方針を早急にまとめることにしています。
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