岩佐、初回ＫＯでＶ１飾った！…日本バンタム級戦

　◆報知新聞社後援　プロボクシング「ダイナミックグローブ」　▽日本バンタム級タイトルマッチ　○王者・岩佐亮佑（１回３分０秒　ＫＯ）同級２位・村井勇希●（３日、東京・後楽園ホール）　日本バンタム級王者・岩佐亮佑（２２）＝セレス＝が圧巻の初回ＫＯで初防衛に成功した。同級２位の指名挑戦者・村井勇希（３２）＝グリーンツダ＝に圧力をかけ、ラウンド終了間際に自慢の左ストレートでダウンを奪い、１回３分ジャストでＫＯ勝ち。ホープが存在感をアピールした。戦績は１１勝（８ＫＯ）１敗。村井は２０勝（６ＫＯ）１６敗４分け。

　結末は突然訪れた。ラウンド終了１０秒前を告げる拍子木が鳴ろうとした時、岩佐はいきなり左ストレートを放った。ダウン。どうにか立ち上がった村井が再び倒れるのを見届け、赤コーナーのポストに上って大喜び。文句なしの初回ＫＯでのＶ１に「すごく緊張したけど、いいパンチが入った」と白い歯を見せた。

　昨年１１月の王座決定戦は判定勝ちで王座を獲得しただけに「今回は試合内容が問われると思った」と自らにハードルを課して大一番に臨んだ。

　観客席にはＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介（２９）＝帝拳＝の姿が。昨年３月、当時日本王者だった山中にＴＫＯ負け。プロ初黒星にも「むしろ『もっと強くなりたい』という気持ちを持てた」と１年で心身ともに成長した。「一つずつ勝って年末にはもう少し上を目指したい」。世界への旅は始まったばかりだ。

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