大阪の都市再生や文化行政を話し合う府市統合本部の「都市魅力戦略部会」の初会合が9日、大阪市内であり、部会長の橋爪紳也大阪府立大特別教授が南海難波駅前(大阪市中央区)に歩行者優先の広場を整備する案を提示した。橋下徹市長も「非常に面白い」と賛成し、具体化に向けて検討に入る。
橋爪氏らによると、広場を計画するのは、高島屋やなんばマルイが面する南北約100メートル、東西約200メートルの駅前ロータリー。歩行者天国として再整備された米国・ニューヨークの繁華街タイムズスクエアをモデルに、車で混雑するロータリーを広場に再生させる。
タクシー乗り場やバス停、車道の一部を撤去。樹木を植えるなどして、観光客や買い物客らが憩える一角にする。ベンチ、オープンカフェなども設置し、周辺繁華街の防災拠点としての役割も持たせる。
橋爪氏は、関西空港に乗り入れる特急電車が発着する同駅を「世界的な観光エリアとしての顔にすべきだ」と主張。橋下氏が市長選公約で掲げた御堂筋の緑化や再整備とも絡めて、市内の観光名所に育てたい考えだ。(京谷奈帆子、宮崎勇作)