JR大阪駅北側の再開発街区「うめきた」(旧北ヤード)の2期開発区域(17ヘクタール)について、松井一郎大阪府知事と橋下徹大阪市長が、府市の主導でリニア中央新幹線の新駅を誘致し、周辺は緑地化する案を検討していることがわかった。ただ、用地整備には最低約870億円が必要で、JR東海は新駅を新大阪に整備する方針を示しており、実現に向けた課題は多い。
うめきたの緑地化は橋下氏の持論で、市長就任後の昨年12月には公園をつくるため府市で土地を購入する方針も示した。関西経済同友会も2010年に「都市のブランド力強化」の面から緑化を提言している。
ただ、市によると現在のJRの線路の地下化や2期区域内の道路整備などに最大約1820億円かかるほか、現在の貨物駅移転に最低でも約870億円かかる見込みという。