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【大リーグ】

ムネリン、ド緊張!! オープン戦初戦は無安打2三振

2012年3月4日 紙面から

アスレチックス戦の1回、遊ゴロに倒れるマリナーズ・川崎=フェニックス(共同)

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 【フェニックス(米アリゾナ州)穐村賢】ムネリン、ド緊張!! マリナーズの川崎宗則内野手(30)は2日、アスレチックスとのオープン戦初戦に先発出場し、3打数無安打2三振。イチローの指定席だった1番に起用されたせいか、やや緊張気味でメジャー対外試合初戦は厳しい船出となった。チームは28、29日に東京での開幕戦を控えており、日本入りする前のオープン戦は21日まで。メジャー契約をもぎ取るためには、いち早く結果を残し、首脳陣にアピールすることが求められる。イチロー外野手(38)は遠征には同行しなかった。

「緊張しました」。こわばった表情から発せられた言葉に、この日のすべてが集約されていた。試合前の国歌斉唱が終わり、チームメートがベンチに引き揚げると、川崎が一人ネクストバッターズサークルに現れた。

 試合開始まで10分以上あるにもかかわらず、すでにヘルメットをかぶり、ソワソワと落ち着きのない様子。ソフトバンク時代に慣れ親しんだ1番という打順も、この日ばかりは勝手が違う。マ軍ではイチローの“元”指定席。緊張をほぐすためか、三塁方向へのダッシュやストレッチを入念に繰り返した。

 打席では緊張感が気負いとなって出た。普段は積極的な打撃を売りとしている川崎にしては珍しい2度の見逃し三振。特に第3打席ではメジャー通算80ホールドを誇るセットアッパーのバルフォアと対決したが、外角低めにコントロールされた148キロの直球に手が出ず、3球三振を喫した。

 「試合中に緊張しないことはない。ヒットを打ちにいって、それができなかった」と緊張を言い訳にしなかったものの、「いい投手。でも、打てないことはない。打てる球だったからなおさら悔しい」。メジャー投手の球筋や外角に広いといわれるストライクゾーンを体験できたことをプラスにとらえた。「日本のオープン戦でも常に真剣勝負だった。どの試合であろうと何も意味合いは変わらない」。レギュラーの地位を捨てて乗り込んだメジャーの舞台。これ以上、緊張し続けてはいられない。モットーとする全力プレーで「結果」の二文字を必死に追い求める。

 

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