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【プロ野球】

今年は粘るぜ!! 中畑 連勝

2012年3月4日 紙面から

楽天−DeNA 試合終了後、殊勲の梶谷(右)を迎えるDeNA・中畑監督(中)=長崎ビックNスタジアムで

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◆DeNA 1−0 楽天

 今年のベイは違うんです−。中畑監督が率いるDeNAは9回に暴投で決勝の1点を奪い楽天をうっちゃった。投手陣は5人で零封。オープン戦とはいえ連勝。指揮官は、初心者ドライバーになぞらえ「まだまだ若葉マークの軍団」と言ったが。4年連続最下位に終わった昨季までとは違う粘りの野球が浸透しつつある。

 1点をもぎ取った。9回、先頭の梶谷が右中間二塁打を放つと続く石川が一塁線へバント。犠打となったが、中畑監督は「送りバントじゃなくてセーフティーバントのサイン。うまくいけば無死一、三塁。結果的に犠打になったけどね。決して消極的な策じゃない。1点を取れば勝てるという状況だからね」

 ただの送りバントではなく、石川の足も生かして好機を広げようという積極策で、ベンチの士気も高める。続く代打の吉村はあっさり空振り三振したが、藤田がフルカウントと粘って最後は四球。これが暴投となって、三塁走者が決勝ホームを踏んだ。

 「つなぐ気持ちがみんなにあったよ。今年のうちの野球を象徴するゲームができた。こういうゲーム展開をすれば、勝ち目が見えてくる。まだまだうちは若葉マークの軍団だけど、他チームに気にかけてもらえばいい。全国津々浦々に広めたいね」と中畑監督。粘り、せこい、熱い…。巨大戦力チームは笑うかもしれないが、そういうイメージを植え付け、警戒させれば勝つ確率も高くなるというわけだ。

 3番手で登板した田中には3イニング無失点と完璧に抑えられ、中畑監督も「大胆不敵な投球だった。日本一のピッチャーと対戦できていい経験になった」と脱帽したものの終わってみれば、オープン戦2戦2勝。「あしたも見に来てね」。楽天の主催にもかかわらず、長崎のファンに囲まれた中畑監督は上機嫌で引き揚げた。 (後藤慎一)

 

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