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津市立三重短大:准教授が女性の首絞める…講義中説明なく

准教授が講義中に学生の首をコードで絞めたとされる市立三重短大=津市で2012年3月3日、谷口拓未撮影
准教授が講義中に学生の首をコードで絞めたとされる市立三重短大=津市で2012年3月3日、谷口拓未撮影

 津市一身田中野の市立三重短大の男性准教授(46)が昨年12月、講義中に1年生の女子学生(21)の首をパソコンの電源コードで絞めていたことが3日、分かった。准教授は「知的障害者の加害行為から身を守るための指導」などと主張するが、学生は「加害行為などの説明はなく、突然だった」と否定しているという。短大は不適切な指導だったとして、今月中に准教授を処分する方針を固めた。

 関係者によると、昨年12月12日、社会福祉士を目指している生活科学科の学生9人が講義中、障害者施設で披露する手品の練習をしていたところ、准教授は立っていた学生に後ろから近づき、近くにあったコードを首に1周させ、巻き付けたという。学生は後ろ側にのけ反り、コードが首に食い込むほどの力で絞められたという。学生にけがはなかったが、精神的ショックで、マフラーなどを首に巻けなくなったという。

 学生の相談を受け、短大が双方から事情を聴いた結果、「准教授の行為に正当性はない」として、処分を決めた。

 准教授は2月から自己理由で休職中で、取材に対し「知的障害者らの加害行為にいかに対応するかを指導するためであり、巻いたが絞めてはいない。(事前に)説明したつもりだが、行き違いがあったようだ」などと話している。【谷口拓未】

毎日新聞 2012年3月4日 2時30分

 
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