中底とは靴底と中敷の間にある底材の一つです。手縫い製法、ハンドソーンウェルテッドではこの中底が重要な役割を担うため、素材は5ミリ程度の厚みのある革を使用します。
予めインソール底部に溝(ドブ)を掘り起こし、そこからアッパーライニング、ウェルトを直接すくい縫いをします。このすくい縫いは”曲がった針”を使う手縫いでしかできなため、中底は5mm程の厚みを持つ革が必要になるのです。
この非常に厚い中底が、履き込むことで足に沿って沈み、その人だけの足型になります。
この
手縫い製法、ハンドソーンウェルテッドは、グッドイヤー製法と比べ厚くしっかりとした革の中底を使用し、またグッドイヤー製法のようにリブを使用しないため、
壊れにくく、耐久性に優れています。
また機械と違い、手で一針一針縫われているため、履く人のその足の形に応じて適度に締まり、また部位によってはゆるみが出るので足なじみの非常によい靴となります。