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グーグル 個人情報一括管理の恐ろしさ- ゲンダイネット(2012年3月3日10時00分)

  ネット検索、メール、カレンダー、地図――。日本でもお馴染みの無料ネットサービス「グーグル」をめぐり、世界中が大騒ぎだ。

  火ダネになっているのは、グーグルが発表した新たな「個人情報保護指針」。これまで、70近いサービスで個別に設けていた指針を、3月1日から一本化するというものだ。グーグル検索で調べた言葉や、動画投稿サイト「ユーチューブ」で見た履歴、アカウント登録した名前、電話番号、クレジットカード番号などの個人情報をグーグルが一括管理し、関連会社にも提供するという。

  利用者のニーズに合わせた広告を表示するのが狙いらしいが、この新しい指針に「プライバシーを丸裸にする気か!」と世界中で批判が噴出。米議会が動き出したほか、日本の総務省も調査を始めるなど、騒ぎが急拡大しているのだ。

 「PCだけではありません。グーグルの『アンドロイド』を搭載した携帯は世界で3億台を突破し、日本でもスマホ利用者は急増中です。グーグルを通じてアプリを買ったり、グーグルのメールやカレンダーを使うために個人情報も登録している。位置情報まで集められるというからゾッとします」(ITライター)

  ただ、当のグーグルが「新たに情報を取得するわけではない」と説明しているように、この会社の“情報収集癖”は今に始まったことではないから、注意が必要だ。

 「グーグルのアカウントに登録している人の多くは、設定を変更しない限り、過去にグーグル検索で調べた言葉が蓄積・管理されていることを知りませんが、クラウド上に『ウェブ履歴』が残るのです。これはネット上に保管された情報なので、端末側でブラウザーの履歴を消しても無駄です」(別のライター)

  グーグルは個人情報をめぐって世界中で訴訟沙汰になっているが、またひと悶着ありそうだ。

 (日刊ゲンダイ2012年2月29日掲載)

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