January 20, 2012

モンブランのニブは、全て自社生産なのか?(その1)

毎度のことながら、ネタに困ったときのFountain Pen Network。今回、いくつかのトピックを眺めていると、めずらしく活発な(炎上している)スレッドがあった。「モンブランのニブ」と題する項目である。内容は、モンブランがニブを自社で作っているのか、他社にアウトソーシングしているのかという問題に対する議論である。

最初にスレッドを立ち上げた人は、ある人からモンブランがアウト・ソーシングしていると聞き、真偽を問いかけたのに対し、2番目の投稿者は、全て自社生産であると答えた。それを補強するように、Penboard.deのメンバーである、MaxpensのMax Schrage氏は、Bock社のホームページのリンクを示し、Bockは生産していないと議論を進めた。ちなみに、Bock社のページには、以下の会社がリストアップされている。
Astoria Schreibkultur
Bexley Pen Company
Classic Pens
Cleo Skribent
Conway Stewart Manufacturing
David Oscarson
Delta
Faber-Castell
Karl Meisenbach
Kaweco
Norbert Zeplien
Sheaffer Pen
Starbond Europa
Stefan Fink
Visconti
Waldmann

最近までアップル社が部品生産会社を非公開にしていた例もあるように、必ずしもここにあげられた会社の万年筆だけがBock社のものを使っているとは限らないであろう。また最近までフォート・マディソンで自社生産していたはずのシェーファーが、全てかどうかは別にして、現在ニブをBockに委託しているというのも、興味深い。

閑話休題。このような自社生産の意見に対して、モンブランの詳細な歴史やサイトを運営し、ドイツ語を勉強しなおそうなどと思わせる、万年筆関連のニュース・レターなどを発行しているするfountainpen.deのMichael Steiner氏からは、「現行品は自社生産。限定品で、特別の模様が彫り込まれているニブはBock社で生産している」との投稿があった。ここから、議論が盛り上がってくる。(つづく)

bromfield at 00:00│Comments(0)この記事をクリップ!Montblanc | 万年筆アーカイブス

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