日本テレビ系の「ザ!鉄腕!DASH!!」で、TOKIOのメンバーが昔ながらの生活を実践していた福島県浪江町の「DASH村」が、東日本大震災で事実上閉鎖されてから1年。再建にひときわ強い思いを寄せているのが、現地で震災に遭遇したメンバーの山口達也だ。
村は計画的避難区域にある。震災後、プロデューサーらは「再開は無理だろう」と思っていたが、山口が「このままでいいのか」と訴えたのをきっかけに、ヒマワリによる除染実験などが動き出した。
先月は、チェルノブイリ原発事故の影響を取材するため、ウクライナやベラルーシに飛んだ。農民の大規模移住が印象に残った。「日本人は何十年も育てた土地を簡単には捨てられないでしょう」
一方で、放射線教育や農業指導のおかげで現地の人たちは放射性物質について詳しく知っていた。「日本でももっと勉強して相手をよく知ることが大切じゃないかと。だって福島を捨てるなんて出来るわけがないじゃないですか」
番組でお金さえかければ村を除染することはできる。でも、村を支えてくれた地元の人たちも一緒に戻らなければ何の意味もないと山口は考えている。「その時、DASH村の縁側で昼寝するのが僕の夢です」
11日の放送は福島県川俣町からの生中継で送る。チェルノブイリ訪問の様子も伝える予定だ。(田玉恵美)