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この本の中で「プライド」と
「自尊心」は同じように見えますが、
実は全く相反するものであるという記述があります。
私はこの二つの言葉は同じ意味を持つと
思っていたので勉強になりました。
また、摂食障害者は
「自尊心」がとても低い=自分に自身がない、
自分のことが嫌いということについて、
今までの自分を振り返ってみて納得しました。
第6章に「大切な相手に病気のことを伝える」
という文章があります。
私は親に自分の病気を伝えることができませんでした。
上記にも有りますが、病気であることを伝えれば
「心配される」「叱られる」「嫌われる」
と思い込んでいたからです。
この章を読んだ時に自分のことをそっくりそのまま
書かれているのかと思いとても驚きました。
そして「自分の気持ちを上手く伝えられないために、
ストレスが溜まってかかる病気で、
コミュニケーションの練習をすることが治療になる」
という部分にもっと早く気づいていれば、
家族にも友達にも心配かけずに
済んだのかと思うととてもやるせない気持ちになりました。
母は、私が言わなくても
もちろん私の病気に気づいていましたが、
私に対する対処はほとんど何もありませんでした。
ある日から突然変わってしまった私に対して、
どのように接したら良いのかが分からなく
とてもストレスを抱えていたか、
もしくは私が自分で自分を見つめなおし
病気を克服することを期待して、
私のことを信頼して放任したかのどちらかだと思いますが、
両方の気持ちが混在していたのかも知れません。
どちらにせよ、何も言わずに私の病気を
見守っていてくれた母には感謝しています。
母の行為はこの本の中にある対人関係療法の
「どんな気持ちも受け止める」という行為に当てはまり、
実際私の症状が劇的に改善した
一因であると考えています。
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続く
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