内閣府は20日、日本が国内外で管理しているプルトニウム(核分裂性)の量が、2010年末時点で約30トンにのぼると原子力委員会に報告した。この内容は国際原子力機関(IAEA)にも伝えられる。
原発でウラン燃料を燃やすうちにプルトニウムができるため、海外の再処理工場などで取り出されてきた。国内での管理分は、青森県六ケ所村にある日本原燃の再処理工場(建設中)などに約6.7トンある。海外には英仏の工場で約23.3トン保管されている。
今回は、ウランとプルトニウムとの混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電のために、原発に運び込まれて保管、燃やされたプルトニウム量(昨年分)も初めて報告された。