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'12/3/3

福山ロッツ、来春閉店へ




 百貨店の天満屋(岡山市北区)は2日、福山市西町で運営する商業ビル「福山ロッツ」を来春に閉店する方針を明らかにした。ビルを所有する市と関連会社が結んでいる2013年4月までの賃貸契約を更新しない。JR福山駅前では1月末に商業ビル「キャスパ」も閉店した。中核市の玄関前の空洞化の懸念が高まっている。

 ロッツは地上9階地下2階建て。現在、衣料や雑貨の専門店、市のふくやま書道美術館、男女共同参画センターなど約80店・施設が入居する。天満屋によると、08年秋のリーマン・ショックから売り上げ低迷に歯止めがかからず、11年には7階を閉鎖。ここ数年は赤字が続いたという。

 ロッツの前身は、00年12月に閉店した福山そごう。ロッツは03年4月にオープンした。天満屋の岸本彰治広報担当部長は、賃貸契約更新の見送りについて「そごう閉店後の駅前の活性化と雇用創出の役割は終えた」としている。

 市は、昨年8月から天満屋と契約更新について協議。賃貸料の引き下げや使用面積の縮小などの条件を提示してきた。羽田皓市長は「福山駅西側のにぎわいの拠点であり残念」と話す。今後は商業施設を軸に、活用策を検討する方針。ただ現時点でめどは立っていない。

【写真説明】来春の閉店が決まった福山ロッツ




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