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南三陸町 ひな祭りを楽しむ

3月3日 20時3分

ひな祭りの3日、津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町では、ボランティア団体が用意したひな人形を鑑賞したり、牛乳パックで作った手作りのひな人形を飾ったりするなど、被災者の人たちがそれぞれのひな祭りを楽しみました。

このうち南三陸町の歌津地区では、およそ650世帯が仮設住宅で暮らしています。
3日は静岡県・富士市のボランティア団体が、仮設住宅で暮らす人たちにひな祭りを楽しんでもらおうと、この地区の民宿を借りてひな人形を飾りました。
会場には親子連れやお年寄りなど多くの人が訪れ、ふるまわれたちらしずしを味わったあと、全員でひな祭りの歌を歌って桃の節句を祝いました。
参加した女の子は「ちらしずしがおいしかったです」と話していました。
一方、家族5人で暮らす佐々木道子さんの仮設住宅には、この春小学生になる長女の彩乃ちゃんが牛乳パックで作ったひな人形が飾られています。
彩乃ちゃんが生まれたときに購入したひな人形は、津波で自宅とともに流されてしまったということです。
佐々木さんは「狭いので小さなおひな様しか飾れないですが、上手にできていますね」と話していました。