百人一首のおぼえかた
わたしは、百人一首が大好きです。かんたんにおぼえる方法を考えたので紹介します。
(みなさんの助けもあり、ついに全部そろいました。ありがとう。でも、ちょっと苦しいものもあるので、もっとおぼえやすい言葉を考えた人は教えてね。)
はじめて百人一首をする人のために
おぼえかたのコツ
教材用ファイル
百人一首のおぼえかた
「はじめて百人一首をする人のために・・・」
百人一首は5・7・5・7・7の31文字で書かれた短歌を使ってカルタとりをするものです。よみ札(ふだ)には、5・7・5・7・7のすべてが書かれていて、取り札には7・7の下(しも)の句だけが書かれています。
いろはカルタの場合「いぬもあるけば ぼうにあたる」といわれたら、「い」の札をさがしますよね。でも、百人一首では、「うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを」といわれたら、「はげしかれとは いのらぬものを」と書かれた札をさがします。
いろはカルタなら、だれでも最初の1文字を聞いただけで取り札をさがし始めることができますが、百人一首の場合は違います。初心者の場合は、下の句がよみあげられるまでは、取り札がわかりません。
そこで、百人一首の短歌を覚えているととても有利になるのです。「うかりける」といわれただけで、この短歌を知っている人は「はげしかれ・・・」の札をさがし始めることができるんです。
反応のはやい人は「う」といわれただけで「はげしかれ・・・」の札を取っちゃうかも知れませんね。でもちょっと待ってください。実は「うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそおしけれ」という短歌もあるのです。つまり、2文字目まで聞かないと、どちらを取ったらよいのか、わからないのです。これを「きまり字」といいます。この場合は「2字きまり」ということになります。中には6文字目まで聞かないと区別できないものもありますから気をつけて下さい。
しかし簡単なものでは、1文字聞いただけで取れるもの(1字きまり)もあります。「む」「す」「め」「ふ」「さ」「ほ」「せ」で始まる7枚です。
取り札にも似たものがあり、「ひと」で始まる取り札は特にたくさんあるので気をつけて下さい。また下の句が「いまひとたびの みゆきまたなむ」と「いまひとたびの あふこともがな」、「わがころもでは つゆにぬれつつ」と「わがころもでに ゆきはふりつつ」のように、とてもよく似ている札もあるので気をつけましょう。
「おぼえかたのコツ」
百人一首を丸暗記してしまえばよいのですが、それは簡単なことではありませんよね。そこで、先ほど説明した「きまり字」を意識すれば、丸暗記なんて必要なくなるのです。先ほどの「うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを」の場合は、「うか」まで聞いて「はげ・・・」という札を取ればよいので「うかれている はげ」とおぼえます。
このおぼえ方なら、あっという間に20〜30枚は覚えられます。あとは実践あるのみです。知っている札が20〜30枚あると、百人一首がとても楽しくなります。繰り返し対戦しているうちに、おぼえていなかった短歌も、何となく耳についてきて、知らず知らずのうちに、おぼえてしまいます。こうして、知っている札が増えてきます。また、きまり字だけおぼえていたはずなのに、知らないうちに31文字すべてを、ちゃんとおぼえてしまっていることにも気づくはずです。お正月に限らずいつでも家族で楽しんで下さいね。
「教材用ファイル」
学校で使いたいという要望が沢山寄せられたので、教材として利用できるエクセル用のファイルを用意しました。
授業での利用は自由ですが、それ以外の二次利用は禁止します。
「百人一首の覚え方」エクセル用ファイル
百人一首のおぼえかた
| 上の句 | 下の句 | おぼえかた |
|---|
| うかりける | ひとをはつせの | やまおろしよ |
はげしかれとは | いのらぬものを |
うかれている ハゲ |
| ももしきや | ふるきのきばの | しのぶにも |
なほあまりある | むかしなりけり |
ももひき なお余りある? |
| おくやまに | もみぢふみわけ | なくしかの |
こゑきくときぞ | あきはかなしき |
奥山君の 声を聞く |
| きりぎりす | なくやしもよの | さむしろに |
ころもかたしき | ひとりかもねむ |
きりぎりすの 衣は、固い |
| あはぢしま | かよふちどりの | なくこゑに |
いくよねざめぬ | すまのせきもり |
淡路島に 行くよ |
| あしびきの | やまどりのをの | しだりをの |
ながながしよを | ひとりかもねむ |
足が 長々しい |
| かささぎの | わたせるはしに | おくしもの |
しろきをみれば | よぞふけにける |
傘が 白い |
| こぬひとを | まつほのうらの | ゆふなぎに |
やくやもしほの | みもこがれつつ |
来ぬ人を 焼く |
| ながらへば | またこのごろや | しのばれむ |
うしとみしよぞ | いまはこひしき |
長良川に 牛がいる |
| なげきつつ | ひとりぬるよの | あくるまは |
いかにひさしき | ものとかはしる |
なげきの イカ |
| ゆらのとを | わたるふなびと | かぢをたえ |
ゆくへもしらぬ | こひのみちかな |
ゆらちゃんが ゆく |
| めぐりあいて | みしやそれとも | わかぬまに |
くもがくれにし | よはのつきかな |
めぐりあいて 雲かくれる |
| おもいわび | さてもいのちは | あるものを |
うきにたへぬは | なみだなりけり |
重い 浮き |
| さびしさに | やどをたちいでて | ながむれば |
いづこもおなじ | あきのゆふぐれ |
さびしい 伊豆 |
| をぐらやま | みねのもみぢば | こころあらば |
いまひとたびの | みゆきまたなむ |
おぐら みゆきちゃん |
| あらざらむ | このよのほかの | おもひでに |
いまひとたびの | あふこともがな |
あらざ あふこちゃん |
| たまのをよ | たえなばたえね | ながらへば |
しのぶることの | よわりもぞする |
玉野 しのぶちゃん |
| あまのはら | ふりさけみれば | かすがなる |
みかさのやまに | いでしつきかも |
天野 ミカちゃん |
| たごのうらに | うちいでてみれば | しろたへの |
ふじのたかねに | ゆきはふりつつ |
田子ノ浦 富士子ちゃん |
| おほえやま | いくののみちの | とほければ |
まだふみもみず | あまのはしだて |
大江 まだふみ君 |
| あらしふく | みむろのやまの | もみぢばは |
たつたのかわの | にしきなりけり |
嵐の 龍(たつ) |
| あはれとも | いふべきひとは | おもほえで |
みのいたづらに | なりぬべきかな |
あわれな いたずら |
| すみのえの | きしによるなみ | よるさへや |
ゆめのかよひぢ | ひとめよくらむ |
酢の 夢 |
| しのぶれど | いろにいでけり | わがこひは |
ものやおもふと | ひとのとふまで |
忍ぶ 者 |
| たちわかれ | いなばのやまの | みねにおふる |
まつとしきかば | いまかへりこむ |
立ち別れる 松と |
| あきのたの | かりほのいほの | とまをあらみ |
わがころもでは | つゆにぬれつつ |
秋の 露にぬれつつ |
| なげけとて | つきやはものを | おもはする |
かこちがほなる | わがなみだかな |
嘆け 過去 |
| ながからむ | こころもしらず | くろかみの |
みだれてけさは | ものをこそおもへ |
長からん 乱れてけ |
| ふくからに | あきのくさきの | しをるれば |
むべやまかぜを | あらしといふらむ |
吹く 山風 |
| やまざとは | ふゆぞさびしさ | まさりける |
ひとめもくさも | かれぬとおもへば |
山ざとは 一目見たい |
| かぜそよぐ | ならのをがはの | ゆふぐれは |
みそぎぞなつの | しるしなりける |
風そよぐ みそ |
| せをはやみ | いはにせかるる | たきがはの |
われてもすゑに | あはむとぞおもふ |
せが 割れる |
| ひとはいさ | こころもしらず | ふるさとは |
はなぞむかしの | かににほひける |
人は 花ぞ |
| しらつゆに | かぜのふきしく | あきののは |
つらぬきとめぬ | たまぞちりける |
白露を つらぬく |
| むらさめの | つゆもまだひぬ | まきのはに |
きりたちのぼる | あきのゆふぐれ |
村の 霧 |
| あきかぜに | たなびくくもの | たえまより |
もれいづるつきの | かげのさやけさ |
秋かぜが もれる |
| はるすぎて | なつきにけらし | しろたへの |
ころもほすてふ | あまのかぐやま |
春過ぎて 衣ほす |
| わすれじの | ゆくすゑまでは | かたければ |
けふをかぎりの | いのちともがな |
忘れじ けふを |
| あひみての | のちのこころに | くらぶれば |
むかしはものを | おもはざりけり |
愛は 昔 |
| たきのおとは | たえてひさしく | なりぬれど |
なこそながれて | なほきこえけれ |
滝の 名こそ流れる |
| みせばやな | をじまのあまの | そでだにも |
ぬれにぞぬれし | いろはかはらず |
店 濡れる |
| これやこの | ゆくもかへるも | わかれては |
しるもしらぬも | あふさかのせき |
これや 知る? |
| ほととぎす | なきつるかたを | ながむれば |
ただありあけの | つきぞのこれる |
ほととぎすは ただ(無料) |
| みよしのの | やまのあきかぜ | さよふけて |
ふるさとさむく | ころもうつなり |
見よ ふるさと |
| こころにも | あらでうきよに | ながらへば |
こひしかるべき | よはのつきかな |
心に 小石 |
| こころあてに | をらばやをらむ | はつしもの |
おきまどはせる | しらぎくのはな |
心当てに置き |
| はなさそふ | あらしのにはの | ゆきならで |
ふりゆくものは | わがみなりけり |
花誘う ふり |
| みかのはら | わきてながるる | いづみがは |
いつみきとてか | こひしかるらむ |
ミカの いつ? |
| なつのよは | まだよひながら | あけぬるを |
くものいづこに | つきやどるらむ |
夏の 雲の |
| はなのいろは | うつりにけりな | いたづらに |
わがみよにふる | ながめせしまに |
花の わが身よ |
| ひともをし | ひともうらめし | あぢきなく |
よをおもふゆゑに | ものおもふみは |
人も よを思う |
| このたびは | ぬさもとりあへず | たむけやま |
もみぢのにしき | かみのまにまに |
この もみぢ |
| たかさごの | をのへのさくら | さきにけり |
とやまのかすみ | たたずもあらなむ |
高砂の 戸 |
| あけぬれば | くるるものとは | しりながら |
なほうらめしき | あさぼらけかな |
開けぬ! なお恨めしい |
| あまつかぜ | くものかよひぢ | ふきとぢよ |
をとめのすがた | しばしとどめむ |
あまつ風 を止める |
| わがいほは | みやこのたつみ | しかぞすむ |
よをうぢやまと | ひとはいふなり |
わがいほは 宇治山 |
| なにはえの | あしのかりねの | ひとよゆゑ |
みをつくしてや | こひわたるべき |
難波江の 身を尽くした恋 |
| いにしへの | ならのみやこの | やへざくら |
けふここのへに | にほひぬるかな |
いにしへの けふここ |
| よをこめて | とりのそらねは | はかるとも |
よにあふさかの | せきはゆるさじ |
よをこめても 関は許さん |
| みちのくの | しのぶもぢずり | たれゆゑに |
みだれそめにし | われならなくに |
道が 乱れ、われ泣く |
| ありあけの | つれなくみえし | わかれより |
あかつきばかり | うきものはなし |
ありあけの あかつき |
| やまがわに | かぜのかけたる | しがらみは |
ながれもあへぬ | もみぢなりけり |
山がわに 流れる |
| ひさかたの | ひかりのどけき | はるのひに |
しづごころなく | はなのちるらむ |
久方の 静心 |
| やへむぐら | しげれるやどの | さびしきに |
ひとこそみえね | あきはきにけり |
八重? 人こそ三重ね |
| いまこむと | いひしばかりに | ながつきの |
ありあけのつきを | まちいでつるかな |
今来む ありあけ |
| はるのよの | ゆめばかりなる | たまくらに |
かひなくたたむ | なこそおしけれ |
春の かい |
| よのなかは | つねにもがもな | なぎさこぐ |
あまのをぶねの | つなでかなしも |
よのなかは あまの |
| つきみれば | ちぢにものこそ | かなしけれ |
わがみひとつの | あきにはあらねど |
月見る わが身ひとつ |
| ちぎりきな | かたみにそでを | しぼりつつ |
すゑのまつやま | なみこさじとは |
ちぎりきな すえのまつ |
| きみがため | をしからざりし | いのちさへ |
ながくもがなと | おもひけるかも |
きみがためを ながく |
| きみがため | はるののにいでて | わかなつむ |
わがころもでに | ゆきはふりつつ |
きみがため はる ゆきはふる |
| ちはやぶる | かみよもきかず | たつたがは |
からくれなゐに | みづくくるとは |
ちはやぶる からくれない |
| わびぬれば | いまはたおなじ | なにはなる |
みをつくしても | あはむとぞおもふ |
わびぬれば みをつくしてもあはむ |
| ちぎりおきし | させもがつゆを | いのちにて |
あはれことしの | あきもいぬめり |
ちぎりおきし あはれ |
| こひすてふ | わがなはまだき | たちにけり |
ひとしれずこそ | おもひそめしか |
こいするちょうは ひとしれず |
| わすらるる | みをばおもはず | ちかひてし |
ひとのいのちの | をしくもあるかな |
わすられる ひとのいのち |
| わたのはら | やそしまかけて | こぎいでぬと |
ひとにはつげよ | あまのつりぶね |
やそしまさんに つげよ |
| わたのはら | こぎいでてみれば | ひさかたの |
くもゐにまがふ | おきつしらなみ |
こぎいでてみたら しらなみ |
| あさぼらけ | ありあけのつきと | みるまでに |
よしののさとに | ふれるしらゆき |
ありあけの月が よしののさとに |
| あさぼらけ | うぢのかはぎり | たえだえに |
あらはれわたる | せぜのあじろぎ |
うじの川が あらわれる |
| おほけなく | うきよのたみに | おほふかな |
わがたつそまに | すみぞめのそで |
大きなク ワガタ |
| みかきもり | ゑじのたくひの | よるはもえて |
ひるはきえつつ | ものをこそおもへ |
ミカ気も 昼は消え |
| あふことの | たえてしなくば | なかなかに |
ひとをもみをも | うらみざらまし |
会う事 人を |
| なにしおはば | あふさかやまの | さねかずら |
ひとにしられで | くるよしもがな |
何塩 人に知られ |
| いまはただ | おもひたえなむ | とばかりを |
ひとづてならで | いふよしもがな |
今は 人づてなら |
| なにはがた | みじかきあしの | ふしのまも |
あはでこのよを | すぐしてよとや |
難波方 泡で |
| かくとだに | えやはいぶきの | さしもぐさ |
さしもしらじな | もゆるおもひを |
書くと 刺し |
| うらみわび | ほさぬそでだに | あるものを |
こひにくちなむ | なこそをしけれ |
恨み 恋に朽ちる |
| たれをかも | しるひとにせむ | たかさごの |
まつもむかしの | ともならなくに |
誰を 待つも昔 |
| もろともに | あはれとおもへ | やまざくら |
はなよりほかに | しるひともなし |
もろ友に 花よ |
| おとにきく | たかしのはまの | あだなみは |
かけじやそでの | ぬれもこそすれ |
音に聞く 賭け |
| つくばねの | みねよりおつる | みなのがは |
こひぞつもりて | ふちとなりぬる |
つくばねの 恋ぞ積もる |
| よのなかよ | みちこそなけれ | おもひいる |
やまのおくにも | しかぞなくなる |
世の中よ 山の奥も |
| かぜをいたみ | いはうつなみの | おのれのみ |
くだけてものを | おもふころかな |
風を くだく |
| ありまやま | ゐなのささはら | かぜふけば |
いでそよひとを | わすれやはする |
有馬は いーで |
| あさぢふの | をののしのはら | しのぶれど |
あまりてなどか | ひとのこひしき |
朝、十の 余り |
| よもすがら | ものおもふころは | あけやらで |
ねやのひまさへ | つれなかりけり |
よも(用も) ねーや |
| わがそでは | しほひにみえぬ | おきのいしの |
ひとこそしらね | かわくまもなし |
わが袖は 人こそ知らねえ |
| やすらはで | ねなましものを | さよふけて |
かたぶくまでの | つきをみしかな |
やすらは 傾く |
| ゆふされば | かどたのいなば | おとづれて |
あしのまろやに | あきかぜぞふく |
夕の 足 |
このページのトップに戻る
おぼえかた表のトップに戻る
もどる
