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8港湾、津波乗り越え 和歌山の日高港など 防波堤強化へ 国交省予測

産経新聞 2月29日(水)15時27分配信

8港湾、津波乗り越え 和歌山の日高港など 防波堤強化へ 国交省予測
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太平洋側主要港湾の津波予測(写真:産経新聞)
 国土交通省は29日、東京湾から九州までの太平洋側主要19港湾のうち高知港や日高港(和歌山)など少なくとも8港湾で、最大級の津波が発生すれば、最も沖側にある「第一線防波堤」を乗り越えるとのシミュレーション結果を公表した。コンテナターミナルについても、大阪港の咲洲(さきしま)など7埠頭(ふとう)で岸壁を乗り越えて浸水が予想されるという。

 東日本大震災では、津波が乗り越えた防波堤は大規模損傷が目立っており、国交省は今夏をめどに防波堤の補強方法や港湾関係者の安全確保のガイドライン策定など総合的な対策をまとめる。

 国交省は、太平洋側の主要港の安全性を評価するため、大規模地震による津波をシミュレーション。中部から九州は東海・東南海・南海の巨大地震の震源域に宮崎沖の日向灘などを加えたマグニチュード(M)8・9、東京湾は元禄関東地震(1703年)の震源域を沖合まで拡大しM8・4の地震を想定した。

 この結果、高知港は4・9メートルの第一線防波堤に対し、予想津波高は大幅に上回る11・9メートル。日高港でも防波堤高6・3メートルに津波は10・1メートルだった。このほかに津波が防波堤を越えた港は、木更津(千葉)、清水(静岡)、和歌山下津、徳島小松島など。神戸や大阪、東京などは予想津波が防波堤高を下回った。

 また、津波が防波堤を越えなくても、大阪港の咲洲や東京港の青海埠頭、大井埠頭など7カ所のコンテナターミナルで浸水被害が出ると予想。横浜港の本牧埠頭は最大クラスではなく、発生頻度の高い津波でも岸壁を乗り越える恐れがあるとした。

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最終更新:2月29日(水)15時50分

産経新聞

 

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