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【芸能・社会】

「八日目の蝉」10冠 日本アカデミー賞

2012年3月3日 紙面から

笑みを見せる最優秀主演女優賞の井上真央(右)と最優秀助演女優賞の永作博美=東京・高輪で(稲岡悟撮影)

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 「第35回日本アカデミー賞」の授賞式が2日、東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で開かれ、成島出監督の「八日目の蝉」が、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞をはじめ、作品賞、監督賞など本年度最多の10冠を達成した。

 最優秀主演女優賞を獲得した井上真央(25)は「今は頭が真っ白です。この賞を自信と誇りに変えて頑張っていきたいと思います」と声を震わせながら喜びを語った。同助演女優賞は永作博美(41)。

 一方、最優秀主演男優賞には、肺炎のため昨年7月に71歳で死去した原田芳雄さんが選ばれた。遺作となった「大鹿村騒動記」の主演と企画を務め、病と闘いながら撮影に挑んだ。

 この日は、原田さんの娘・麻由さん(35)が出席。「(原田さんは)『映画は俺たちの宝箱だから』と申しておりましたので、これからも映画をたくさん見て、世につないでいかれることを代わりにお願い申し上げます」とあいさつした。

 最優秀助演男優賞には「冷たい熱帯魚」のでんでん(62)が選ばれた。

 

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