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【芸能・社会】

小室哲哉 初の1カ月4作発表 「初音ミク」とも初共演

2012年3月3日 紙面から

 音楽プロデューサー小室哲哉(53)が3月下旬にソロアーティストとしてCDとDVD計4作を発売することになり、ジャケットが2日、初公開された。1カ月4作のリリースは自身最多となる。昨年10月にくも膜下出血で倒れ、療養している妻KEIKO(39)が快方に向かい、制作ペースが上がったという小室。20日にはTM NETWORK“復活”も決まっており、今年はTKブームの再来ともなりそうだ。

 発売元のエイベックス関係者によると、小室はKEIKOを看病するために制作進行とリリースの日程をずらしていたが、KEIKOが回復に向かい始めたことで、音楽制作に集中できるようになったという。また、「自分が一番輝いている姿をKEIKOに見せたい」という思いもあり、スタッフも驚くスピードで作業に没頭。自身初の、ひと月4作という怒とうのリリースが実現した。

 小室は「久しぶりに自分の楽曲を歌い直したリミックス盤、僕のボーカル、ピアノとボーカロイドの初共演と、バラエティーに富んだ作品ができたと思う」と幅広い音楽性をアピール。バーチャルアイドル「初音ミク」と初共演も果たし、「僕のボーカルについては昔から賛否両論あるのですが(笑)、初音ミクとは意外と相性がいいのではないかと思っています」と手応えを語った。

 ネット生中継チャンネル「DOMMUNE」での昨年6月のライブのDVD化には「ツイッターでのオファーから始まるという、何とも21世紀的な方法で実現しました」と自身もびっくり。73分の大作もある「Far Eastern Wind」については「(イギリスの音楽家の)ブライアン・イーノの提唱したアンビエントミュージック(環境音楽)に20年以上あこがれて、構想していた作品群です」と思い入れを明かした。

 図らずも、小室の音楽活動の集大成と、新たな挑戦が一望できる4作になった。

 一方、TM NETWORKとしても4年ぶりに本格的に活動を復活させ、20日に幕張メッセで行われる震災復興支援コンサートに参加。4月25日にはシングルを発売し、同24、25日の2日間にわたって日本武道館でライブを行う。2012年はTK新時代の幕開けといえそうだ。

 ◆21日発売「Digitalian is remixing」(税込み3059円) 昨年の22年ぶりとなったソロアルバムの曲を中心にしたリミックス&セルフカバーアルバム。89年のソロデビュー曲「RUNNING TO HORIZON」も歌い直している。

 ◆21日発売「TETSUYA KOMURO Special Live@DOMMUNE」(DVD+CD2枚、税込み6300円) 昨年6月13日に行ったネット生中継ライブの映像化。ハイテンションで演奏する小室の姿が話題になったが、その後は公開されず、伝説のパフォーマンスとして商品化が熱望されていた。

 ◆28日発売「Far Eastern Wind」(CD5枚組、税込み7500円) 08年に配信限定リリースされた四季がテーマの楽曲集。KEIKOのボーカル参加が3曲あり、新たに書き下ろした73分の大作「五常」も収録されている。

 ◆28日発売「小室哲哉 meets VOCALOID」(税込み2625円) 音声合成ソフトで音楽制作し「ボカロP(プロデューサー)」と呼ばれている10人とのコラボ作。globe「DEPARTURES」、篠原涼子「恋しさと せつなさと 心強さと」など小室の代表作のボカロ版を収録。小室自身も華原朋美「LOVE IS ALL MUSIC」で参加した。

 

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