中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

仙台MF関口 被災地のため勝つ

2012年3月3日 紙面から

 Jリーグは2日、3日の富士ゼロックス・スーパーカップ(柏−FC東京)、4日のJ2開幕、10日のJ1開幕を前に、2012Jリーグキックオフカンファレンスを東京都内で開いた。全40クラブの監督、チーム代表選手が勢ぞろい。11日で東日本大震災から丸1年となる前日10日のJ1開幕戦では、ともに被災地となった仙台と鹿島がユアテックスタジアム仙台で対戦。仙台MF関口訓充(26)はJ1初タイトル獲得を目標に、感謝の思いを胸にピッチに立つことを誓った。

 凄惨(せいさん)な大震災から、間もなく丸1年。厳しい環境の中で、スタジアムや練習場で支えてくれたサポーターのことは決して忘れない。関口は「(今後も)見に来られない人もいる。そういう人たちのためにも、いい結果を出したい。数多くタイトルを取ってきたチーム(鹿島)との開幕戦はうれしいし、勝ち点3を取りたい。内容より結果。勝ちたい」と力を込めた。

 昨季は震災後にリーグが中断した中、チーム史上最高の4位を記録した。関口は日本代表に招集された一方で、得点はゼロ(30試合)。2004年に当時J2の仙台でプロデビューして以来、初めてのことだった。「4位はよかったが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場を逃したのは残念だし、納得していない。今年は去年以上にゴールへの意識を高めたい」と、より積極的な姿を見せることを約束した。

 サッカー選手として、あきらめずに戦う姿勢を示し続けたい。「あっと言う間の1年でした。(震災後)何も現状は変わっていない。(津波で)流されたものが、まだそのままで…。そういう中でも、(昨季は)応援してくれた。感謝をしているし、タイトルを取れるように頑張りたい」。J1制覇、ACL出場で仙台に、東北に希望を−。関口と仙台の新たな“復興シーズン”の開幕は、すぐそこに迫っている。 (関陽一郎)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ