東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器の温度計で故障や不安定な動作が相次いでいる問題で、東電は2日、外部から圧力容器まで貫通している配管から新たな温度計1本を差し入れ、圧力容器内部の温度を計測する計画を明らかにした。東電は「理想的にうまくいった場合で7月下旬には完了できる」としている。
「冷温停止状態」の判断に使っていた温度計の一つが2月に故障し、経済産業省原子力安全・保安院から代替手段の検討を求められていた。2号機の圧力容器に設置されていた温度計41個のうち、使用可能なのは16個で、1、3号機に比べると少ない。
毎日新聞 2012年3月3日 東京朝刊
岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。