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コメ作付け 相馬市の1地区断念へ

3月3日 6時38分

コメ作付け 相馬市の1地区断念へ
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ことしのコメの作付けについて、福島県相馬市は、コメ1キロ当たりの放射性物質が、100ベクレルを超え500ベクレル以下の、市の西部の1地区、およそ30戸の農家で、地元の意向を踏まえ、作付けを断念することになりました。

農林水産省は先月28日、ことしのコメの作付けについて、去年の検査で、コメ1キロ当たりの放射性物質が、100ベクレルを超え500ベクレル以下の地域では、市町村が計画を立てて水田の除染を行い、さらにすべてのコメ袋を検査する態勢を確立すれば、作付けを一部認める方針を示しました。
こうした地域を抱える福島県内の7つの自治体のうち、相馬市以外の6つの市と町は作付けを行う方向で検討しています。
これについて、相馬市は2日夜、該当する市の西部の玉野地区の農家、およそ30戸を対象に説明会を開きました。
農家からは「この地域は狭い水田が多く、大型機械を入れられないため、春までの短い期間に水田の除染を進めるのは難しい」といった意見が出されました。
そして、話し合いの結果、地区として、ことしの作付けを断念する方針が決まりました。
これを受けて相馬市では、地元の意向に沿って、玉野地区では作付けをしないことになりました。
玉野地区以外は、作付け制限がかからない100ベクレル以下のため、例年どおり作付けを進めることにしています。