柏市は2日、清掃工場「市南部クリーンセンター(CC)」の再々稼働日を13日に決めたと発表した。工場内の通路をふさぎ、約45日間の運転が可能な焼却灰の保管場所を確保したため。東京電力福島第1原発事故の放射性物質に汚染されて燃やせず、保管量が増え続ける草木を可燃ごみに混ぜて焼却する。
市によると、市内2カ所で保管している草木は2月17日現在で計2312トン。焼却灰の放射性物質濃度が急上昇しないよう、ごみに混ぜる草木の量を調整するため、南部CCの折原正規所長は「45日後に草木がどのくらい減るか、現時点では不確定」と話す。
国の埋め立て基準濃度1キロ当たり8000ベクレルを超えて処分できずに、南部CCの工場地下に保管する灰は207トン(ドラム缶1049本分)。地上1階メンテナンス用通路をふさぐなどして、新たに57トン(同300本分)の保管場所を確保した。【早川健人】
毎日新聞 2012年3月3日 地方版
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