東日本大震災からまもなく1年を迎えますが、これまでに支払われた地震保険の保険金は、阪神・淡路大震災の際の15倍になる1兆2000億円に上ることが分かりました。
これは、国内の損害保険会社25社でつくる日本損害保険協会が2日、明らかにしたものです。
それによりますと、東日本大震災で被害を受けた住宅や家財道具にかけられ、支払われた地震保険は1日までのほぼ1年の間におよそ76万件、保険金の総額は1兆2167億円に上りました。
この金額は、地震保険が本格的に普及するきっかけになった阪神・淡路大震災の際、支払われた保険金の15倍に当たります。
地域別では、岩手・宮城・福島など東北地方の6県で7776億円、関東・甲信越の10都県、それに静岡県で合わせて4380億円などとなっており、支払われた保険金の規模は震災の被害の大きさを改めて示した形です。
協会によりますと、震災からほぼ1年がたち、保険金の支払いの受け付けは1日に6200件に及んだ去年5月ごろに比べると大きく減り、最近では平均で1日360件程度にとどまるということです。
損害保険各社では保険金の請求を忘れていないか、契約者に確認を呼びかけるとともに、今後も迅速で適切な支払いに努めていきたいとしています。
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