日本経済新聞

3月3日(土曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

トップ > ニュース > 記事

プーチン首相、北方領土最終決着に意欲 妥協点探る

2012/3/2 23:44
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

 【モスクワ=石川陽平】ロシアのプーチン首相は1日、海外の一部メディアと会見し、日ロ間の最大の懸案である北方領土問題について「日本との領土問題を最終的に決着させたい」と述べ、解決に意欲を示した。両国の国民が「受け入れ可能な形で」領土問題の解決を目指す方針も表明。経済などの分野で関係を強めつつ妥協点を探る考えを強調した。

 会見内容の全文を首相の公式ホームページに掲載した。発言はこれまでのロシア政府の対日方針を踏襲した。ただ、プーチン氏は4日投票の大統領選で4年ぶりの返り咲きが確実視されており、5月の政権復帰後をにらんだ対日外交の指針として注目される。

 柔道家としても知られる首相は会見で、北方領土問題の解決への道筋について「引き分け」という日本語を使いながら「(双方が)勝利し、負けないために勇気ある行動を取らなければならない」と指摘。その上で「受け入れ可能な妥協を達成すべきだ」と述べた。

 首相は平和条約の締結後に北方四島(国後、択捉、歯舞群島、色丹)のうち歯舞・色丹の2島を日本に引き渡すと明記した1956年の日ソ共同宣言にも触れた。2001年3月に東シベリアのイルクーツクで当時の森喜朗首相と会談した際には「56年の日ソ共同宣言に戻る用意があった」と語り、日本側が四島の返還を求めたため「すべては再びスタート地点に戻った」と指摘した。

 首相は大統領だった00年9月の訪日でロシアの最高指導者として初めて2島の引き渡しを明記した56年宣言の有効性を認める発言をした。

 1日の会見でも「日本の議会とソ連最高会議によって批准された」などと言及。2島の引き渡しで決着させたい考えもにじませた。

 日ロ関係はエネルギーやハイテク、自動車生産など経済面で急速に強まっていると評価した。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加
関連キーワード

プーチン、森喜朗、ロシア

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 9,777.03 +69.66 2日 大引
NYダウ(ドル) 12,977.57 -2.73 2日 16:30
英FTSE100 5,911.13 -20.12 2日 16:35
ドル/円 81.78 - .80 +0.08円安 3日 5:48
ユーロ/円 108.03 - .06 -0.35円高 3日 5:48
長期金利(%) 0.990 +0.015 2日 15:02
NY原油(ドル) 106.70 -2.14 2日 終値

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

日本経済新聞の公式ページやアカウントをご利用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について